古いウインドラスが付いたウッドゥンヨット

 ビジターバースの端っこにクラシックな雰囲気のセールボートが係留しているのが見えた。手前に泊まっているエンデバーもクラシックなヨットに変わりないが、大きすぎてボクの興味の対象外である。

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 そのヨットを近くで拝見するとチークのブルワークを巡らせたデッキ長が30fくらいで木造のパイロットハウスタイプのセーリングクルーザーだった。一番最初に目に付いたのはバウデッキのウインドラスだ。このサイズでウインドラスは珍しい。それに外観は錆びてはいるがどうもブロンズ製のように見える。キャプスタンも磨けばきっといい色になるはずだ。

 コクピットはパイロットハウスとアフターキャビンの間にあり、そこにアフターキャビンの入り口もある。そしてヘッドルームを確保するためデッキから持ち上がったルーフがあり、そこにトラベラーとルーフハッチがある。また、小さいながらもアフターデッキも両舷につながっている。

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 係船用に笠金をつけた木製ビットがバウに1本とスターンに2本立っている。白いので樫材だろうか、クラシックなヨットによく似合うし係船などにも便利に使える。漁船などは楠を使うと聞いていたがFRPヨットに木製ビットは不似合いなので近くで見かけることはない。

 デッキを見て、オヤッと思ったのがデッキに4箇所あるベンチレーターのカウルがなかったことだ。このヨットならば多分真鍮のカウルだろう。磨いて白くペイントするのか、素地のままセットするにせよ、ただ今整備中のようで、穴だけぽっかりと開いている。また、チーク無塗装のブルワークもバウは高く、スターンに行くほど低くなるように傾斜が付いてシャーとのバランスがとれて良い雰囲気である。

 皆さん、クラシックな外観イメージだけで古いウッドンボート購入してしまうと大変ですよ。前オーナーが雨漏りを放置していて木部のアチコチが腐りはじめているなんては最悪ですね。そんな状態のヨットをホームセンターで安く買ってきた材料を使い小手先の修理でやっつけているのを見ていると、あとで大きなツケがくるのにと他人事ながら心配してしまう。

 ボクも最近はこんなクラシックなヨットでボチボチと瀬戸内のクルージングをするのもいいなと思い始めているが、ハルとデッキは整備の簡単なFRPの方が良いな。ヨットの整備も嫌いな方ではないけれど、古いウッドンボートのエンドレスの整備作業より、ヨットであちらこちらと出かける方がもっと好きだし・・・。

 と、いうことはクラシックヨットを維持し後世に残そうとする意思、根気、資金と全部持ち合わせがないので、たまに見せてもらってその気分に浸るだけで満足することにしようか。

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by pac3jp | 2008-07-30 13:37 | ウオッチング  

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