EM菌と海底耕耘機その後

 6月に入った。半袖のポロシャツが丁度いい頃になり、桟橋にも人影が増えてきた。でも、海は水温の上昇に伴いいつもの様に汚れてきた。

c0041039_102453.jpg ビジターバースの中ほどに「EMで海を浄化中」と書かれたコンテナが置いてある。確か昨年はハーバーの「海の日のイベント」としてEM菌を撒き、子供たちにも「EMだんご」を配り大阪湾の水質浄化に協力してもらっていたはずだ。

 EM菌のコンテナ2個はずっとそこにあったのでハーバーの担当者が定期的に散布していたのだろうが、ボクが目撃したことはなかった。
 でも、その効果があったのかどうか判らないが、今年の初め、すごく海水の透明度がいい日があった。仲間のお一人は「自分が新西宮ヨットハーバーに入ってから一番キレイな海だよ!」と言っていた。確かにここで海底の石ころまで見えたことはかってなかった。 しかし、数日でもとの海に戻ってしまった。

 先週末、巡回中のハーバー会社社長さんに「EM菌の効果はいかがですか?」と聞いてみた。「いま、調査結果を纏めている途中なので結論は出てないが、海底の状況は少しは良くなっているようだ」のお返事があった。・・・本当に潜って調査したのかな?(疑ったらアカン!)
 でも、海底は移動しないが、海水は潮汐によってハーバーから出入りする。1トンや2トンのEM菌水溶液ではハーバーの水質浄化には歯が立たないだろう。まぁこれも啓蒙運動だ、気長にやっていくしかないとボクは思っている。

 一方、西隣の芦屋市南芦屋浜でも昨年9月、環境省の予算で兵庫県が「環境省環境技術実証モデル事業として閉鎖性海域の底層貧酸素化による環境悪化の改善を目的とした実証試験」という長い名前の試験をやった。

工法は海底耕耘機によるマイクロバブルエアレーション

c0041039_1023773.jpg エアー駆動で海底を自走し、耕耘・エアレーションを行う海底耕耘機で、海底を耕耘及び圧力水によるエジェクター方式のマイクロバブル発生装置により酸素供給を行う。

 左画像は海底耕耘機(施工会社名ではサブマリントラクタ) 空気で動くため万一の時でも環境を汚染しないという。海上の船舶から圧縮空気の供給をうけて水中で作業するようだ。

(※)環境省環境技術実証モデル事業
環境省環境技術実証モデル事業とは、既に適用可能な段階にありながら、環境保全効果等についての客観的な評価が行われていないために普及が進んでいない先進的環境技術について、その環境保全効果等を第三者が客観的に実証する事業をモデル的に実施することにより、環境技術実証の手法・体制の確立を図るとともに、環境技術の普及を促進し、環境保全と環境産業の発展を促進することを目的とするものです。


 その試験結果が平成19年度末に発表されると言うので待っていたが、一向に発表されないので実施者の兵庫県環境管理局水質課へ問い合わせてみた。すると、兵庫県は環境省の下請けなので調査結果は国の方へ報告したとおっしゃる。いずれ第三者が客観的に評価した結果が環境省から記者会見の形で発表されるだろう。
 でも、ちょっと内容を簡単に聞いてみると「海底耕運機で作業した海底は多少の改善は見られたが、小さな人口海岸の水面まではキレイにはなってない。潮汐流が流れ込みその効果は不明」とおっしゃる。

 あれっ、ハーバー会社の社長さんと同じような回答だなと思ったが、大阪湾奥の閉鎖性海域といってもかなり広い。水質浄化などそう簡単なことではない。でも海底耕耘機で耕した場所にアサリでも住みついたら上出来だ。そのうちボチボチ良くなってくるよ!

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by pac3jp | 2008-06-06 10:22 | ウオッチング  

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