6級海技士

5月初め、地元新聞夕刊にこんな記事(↓)が掲載された。


初の女性ペア、船長&機関長 神戸港の遊覧船

c0041039_911913.jpg 遊覧船に乗務する船長の瀬戸中智美さん(右)と機関長中沢望さん=神戸港(撮影・峰大二郎)

 神戸港の遊覧船「ファンタジー」(一五二トン)に、女性の船長と機関長のコンビが誕生した。女性が両方を担うのは珍しく、同港の遊覧船やクルーズ船では過去に例がないという。二人は「『神戸の遊覧船といえば女性の船長さんと機関長さんが乗る船』と観光客にいってもらえるよう頑張りたい」と張り切っている。(安福直剛) 

記事の全文はここをクリック。


 記事を読みながら、時代は変わり女性の職業として「船乗り」が選ばれる時代になってきたのだな、と強く感じた事だった。
 遊覧船でも20トン未満の小型船舶を使った船では女性の船長さんも前からいらっしゃった。だが、神戸港では小さい部類の遊覧船といえども総トン数が152トンともなるとボクから見るともう立派な本船だ。
 この船の運航には平水区域で200トン以下、出力750kw以下のエンジンを搭載した船舶の船長、機関長には6級海技士(航海、機関)以上の資格が必要なのだ。

 6級海技士は大型船舶の海技士になる最初の資格である。バブルの頃、土地投機で大もうけした不動産業者などが外国からデッキにヘリコプターを積んだ20トンをはるかに越える大型ボートなどを輸入して派手に乗り回していた。当時、不動産会社の社員などはこのボートの運航メンバーとして丙種航海士免許などを取に行かされた人もいたという。

 最近は内航船のブリッジ当直にも海技士資格が必要となり、資格を持たなかった船員さんに6級海技士の免許講習をする教習所が数多くある。所が、このところヨットハーバーでもこの資格が話題になる事があった。小型船舶操縦士からスキルアップして本船用の海技士を目指すヨットマン、ボートマンが出てきたのだ。
 その一人でボクの知り合いは、今は船舶関係の会社に勤めているが、既に通信教育コースを受講中だという。「テキストの内容も中々難しいよ」とおっしゃっていた。それにこれはプロの資格なので資格取得には乗船履歴がいるのだ。
 これがちょっと大変だが不可能なことは絶対ないはず。頑張ってください!!

 ハーバー近くの芦屋市に海技大学校がある。ここは3級~6級海技士までの内航船向け海技士の養成をしている学校で、そこの練習船「海技丸」は近くの深江岸壁にいつも泊っている。そうか、練習船は教室なので日曜日はお休みなのだ!

注【海技大学校は、船員(船員であった者及び船員になろうとする者を含む。)に対し船舶の運航に関する高度の学術及び技能を教授すること等により、船員の資質の向上を図り、もって海上輸送の安全の確保に資することを目的とする、船員の教育機関です】

c0041039_943795.jpg 練習船「海技丸」
  沿海区域・第4種船
  主要寸法
  全長:38.00メートル
   幅: 6.80メートル
  深さ: 3.30メートル
  喫水: 2.50メートル
総トン数:157トン
主機関 :800HP
 この船の船長は6級海技士(航海)、機関長は6級海技士(機関)と2名の船舶職員がいれば運航できるはずだ・・・。

 これから6級海技士資格を取ろうと思うと、正攻法では、まず船会社に就職して、海技大学校で座学1.5ヶ月+乗船実習2ヶ月を収め、会社の船に6ヶ月乗れば6級海技士の受験資格ができるので国家試験に合格すれば晴れて免許を獲得できる。

 ボクも小型船舶操縦士からスキルアップして、なにか世間の皆様のお役に立ちたいとは思っているが、その門戸はかなり狭そうだなぁ。
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by pac3jp | 2008-05-09 09:17 | 特殊船  

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