気の毒なヨット

c0041039_12475660.jpg GW前半の日曜日、プロペラにロープとホンダワをしっかり巻きつけたヨットが修理のために上架されていた。よくみるとロングキール全面に座礁したような傷が付いている。前部はロングキールの鉛が所々露出しているが大したダメージはないようだ。ロングキール後部に座礁による傷がある。FRP層が破損し、破口からは充填された発泡体が見えている。多分ここから船内に浸水しているだろう。キール後端からラダー下部に延びたアームはバランスラダーの支持とロープなどの巻付きを防ぐプロペラガードを兼ねた頑丈な構造になっている。
 だが、アームからラダー下部にいたる座礁の衝撃でラダーはハルに押し付けられ積層が2枚に剥離してしまっているのが見える。

 クラシックタイプのヨットによくあるプロペラガードは他艇のアンカーやノリ網のような横に張られたロープからはペラのガードは出来るだろうが、自艇から不用意に流してしまったロープはガードできない事もあるだろう。でもラダーにロープが絡むことはないし、安全性は割合高いはずだった。
後に見えるのはナウティキャット331。

 このヨットがどんな状況で座礁したのか分らないが、ロープや海草を噛んだプロペラが回らなくなり、セーリングで浅瀬から脱出できる風が無かったか、あるいはセールの推進力より潮流が速く、危険な場所に押し流されてしまったのかもしれない。

 一般的なヨットに装備されているハンギングラダーは座礁の衝撃にも一番弱いし、また、ペラにロープなども絡みやすい。毎年GWが終わると1隻や2隻はラダーシャフトの修理している。
 クルージングタイプのヨットがよく装備しているのがスケグラダーだ。プロペラガード構造には出来ないが、強度的には両者の中間になる。

c0041039_1248255.jpg 参考にキールとラダーのギャップにロープなどが引っかかるのを防ぐロープガードのイラストを掲載したが、スケグラダータイプのヨットでキールからスケグにSUSワイヤーを渡せばプロペラガードの役目は果たせそうに思うが、どうだろう。


 楽しいクルージング中も実際にトラブルになってしまわなくても「ヒヤリ、ハット」はよくあるが、自分だけは事故に会う筈がないと信じて(思い込んで)航海していたように思うなぁ。

 今週末からはGW後半が始まり、各地にクルージングされるフネも多いでしょうが、航海計画をしっかり立て、危険な近道をせず、見張りを怠らず、船旅を大いに楽しんできて下さい。そして、少々は業者を喜ばせること?はあっても怪我なく無事で帰ってきてくださいね。
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by pac3jp | 2008-04-30 13:00 | ウオッチング  

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