メガヨットのフェンダーアジャスター

 係留時にフェンダーを4本もライフライに吊り下げると結構な重さになる。それに、離着岸時は桟橋に擦れてスタンションが曲がりそうなテンションが掛かってしまう時もある。ライフラインは乗員を落水から守る大事な安全装備だと考えたら、ライフラインには常時フェンダーの負荷をかけず、ワイヤーやスタンションを伸びや金属疲労から防がなくてはならない。ガンネルレールから吊り下げたり、専用のクリートをつける方法もあるが、面倒だったり、取り付位置を変更出来ないなど不自由な面もある。

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 先日、ニスを塗ったチークのブルワークからうまくフェンダーを吊っているケイマン船籍のメガヨット(CHIMERA 100f)が泊っていた。

 それはブルワークのカーブにぴったりと合うように作られた固い皮の成型品のように見える部品だ。ブルワークに当る内側はボアのようなスレ止めが貼り付けてある。フェンダーを吊り下げるロープはガイドがついたカムクリートで位置を調整する。ロープエンドは落下防止のためライフラインに結んでおくようだ。これだと確かにフェンダーの位置の微調整もし易いね。

 このタイプのアジャスターは木製のブルワークを持っているグランドバンクスやナウティキャットなど高そうなフネに合いそうだが、普通のヨットでも自艇のガンネルにぴったり合う寸法で、本体はアルミでゴムのスペーサーを挟んだジグを作りカムクリートを取り付けたらいけそうに思うけど・・・どうかな?

c0041039_9481897.jpg ウエストマリンのカタログでフェンダーハンガー系の商品を見ると実に多くの種類がある。アメリカ人はフェンダーのロープを縛るのがそんなに苦手なんだろうかと思わせるほど色々ある。まぁ、価格も安いので試しに買ってみようということもあるのだろう・・・。

 因みに、昨年寄港したメガヨットはどうだったかと思い返すと、セールヨットの「エンデバー」の場合、フェンダーは画像左のようにブルワークについたハンドレールに縛ってあった。
 また、画像右のモーターヨット「ホエールソング」は高いブルワークの上についたハンドレールに同じく縛ってあった。大型ヨットは大きなフェンダーを吊っているのでライフラインには付けず頑丈なハンドレールやスタンションの根元に縛ってあり、まぁ、常識的な選択ではありますね。
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by pac3jp | 2008-04-25 09:56 | ヨットの艤装と艤装品  

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