ペラクリンを塗る

c0041039_12502293.jpg 海上係留しているヨットやボートにとって最低でも1年に1回は上架して船底の汚れを落とし、キールやラダーそれにスルハル金物の状況をチェックし、船底塗料の塗り替えとプロペラの点検、ジンクの交換、それにプロペラ用防汚塗料を塗り替えなければならない。
 延び延びになっていた船底塗料の塗り替え作業を延べ8工数かけてやっと先週末に出来上がった。

 この上架整備の作業をボク達は昔からズッーと土、日の2日間でやってきた。運悪く土曜日が雨になり3日間掛かることもあったが基本的には2日で作業を終了するスケジュールでこなしてきた。

 船底塗料はインターの「ボートガードエクストラ」を使っているがこれはそう問題はない。
 問題はプロペラ用防汚塗料のペイントだ。最近は中国塗料の「ペラクリン」がこの分野の市場を制覇したようで、このハーバーで見る限りボートもヨットも殆どが使っているみたいだ。

 ボクも以前は色々と使ってきたが、塗料の性能がイマイチなのか塗装方法がまずかったのか、シーズン中何回も潜ってプロペラのフジツボを掃除したもんだった。いまは「ペラクリン」を塗っているが前回上架してから1年4ヶ月経っていてもプロペラ翼にはフジツボの付着はなかった。だがボスの部分はしっかりと付いていた。ここは一度塗面を傷つけたことがあったからだ。

 今年も慎重に「ペラクリン」を塗る。
 まず上架して船底を洗い、プロペラに付いている汚れを落とし、素地が出るまで磨く。これで1時間半かかる。ペラにエッジングプライマーを塗る。乾燥時間は最低の3時間をとる。天気は曇り、気温16℃くらいなのでまぁちょっと少ないが仕方がない。
午後2時、「ペラクリン」本体塗料を塗る。2日間の上架では乾燥時間が取れないのでメーカー指定の2回塗りはしない。乾燥時間は明日3時半までの25時間半、日曜日は晴天なので気温も上がるだろうから加温など不要と楽観していた。

 そこに顔見知りのヨット業者がやってきた。「いつも僕の仕事を見られているので、今日は見学させてもらおう!」と言っている。
 いつもプロの仕事は流石と勉強させて貰っているが、その本職に見られていると緊張する。そんな様子をみてボクにプロペラの塗り方のコツなどを教えてくれた。
 彼等の上架日数はプロペラ塗料の乾燥時間が必要なので3日間はとる。そして「ペラクリン」を塗るのはプロペラ全面を塗った後プロペラを回転させながらプロペラのエッジ部分に塗り重ねてゆく。この部分は塗料が最も水流で取れ易いからだとおっしゃる。
 
 ボクは時間の余裕がないので試してみなかったが、余り厚塗りすると翼端で乱流が発生してプロペラの効率が落ちるのではないかと思うが、そこはプロの仕事だ。推進効率は落とさず防汚機能は長持ちさせる特別のノウハウがあるのだろう。

 昨日、予定通りに午後3時半、ヨットは海に戻った。
 これからは水温も上がり、フジツボも新しい棲家を求めて元気にやってくる。友人のヨットはフジツボ避けの新しいホースが艇体横に廻らされた。新しい「フジツボ生態論」の持ち合わせがないボクは「ボートガードエクストラ」と「ペラクリン」がしっかりとフジツボの攻撃からヨットを守ってくれるのを心から期待している。

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by pac3jp | 2008-04-21 12:57 | シーマンシップ  

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