お嫁に行ったヨット

c0041039_14282314.jpg 昨日、クルージングの帰途、淡路島・津名沖で見覚えがあるヨットが我々とミートする針路で大阪方面に機帆走しているのを見つけた。
 そのヨットはボクが乗っていたヨットではないが、フルドジャーを装備していてコクピットにいてもそう寒くなく快適だったので去年の冬にはこのヨットであちこちへのランチクルージングの度に乗せてもらっていた。

 だが、オーナーが段々とレース指向になってきてメインファラーのクルージング艇では満足できなくなりサイズUPしたクラブレーサーに乗り換えるため嫁に出したのだった。

 丁度、子供の頃から見ていた近所の娘さんがお嫁に行き、しばらく経ってから街でばったりと出会ったときと同じようなの印象を受けた。
 トレードマークだったドジャーは外されすっきりした外観に変わっていた。でも目鼻だちは変えようがない。レーダーの位置、ブームの補強、特殊なバテンポケットなど親譲りのつくりは元のままだが名前も変わり、もうすっかり他家のお嫁さんである。

 ボクもお嫁にやったヨットが何隻かあり偶にチラッと再会するシーンもあった。
 一度は琵琶湖で開催されていた「鳥人間コンテスト」をテレビを見ていて湖面に集まったギャラリーヨットの中に一瞬だったが前に乗っていたヨットを発見したことがあった。黄色のハルカラーと変わったストライプが特徴だったので直ぐにそれと判った。琵琶湖で乗られているのだ!と分っただけだが、その後の消息が少し分り安心した。

 もう一隻は県内だが少し離れた港で活動するグループに嫁に行ったフネもあった。たまにその港の付近を通ると釣船やボートに囲まれ寂しそうに浮いているのを見ることもあった。何年かたったある日、ボクの職場から見えるヨット泊地で、業者が管理している桟橋に赤の三本ラインが入ったヨットがうらぶれて繋がれていた。やがてそのヨットもどこかに売られたのか姿を消してしまった。

 直前といってももう12年も前だが、今のフネの前に乗っていたヨットは「KAZIの個人売買」でお嫁にいったので相手オーナーの顔も大阪湾内の定係港も知っていた。でも海上で会ったのは大規模な海上イベントが開かれた時のたった一度きりだった。ハルにオーナーの好みだろうか動物のイラストが可愛く描いてあった。オーナーと奥さんで大事に乗られているような感じでうれしかった思いが記憶に残っている。

 いずれにせよ普通の手入れをしておくだけでもFRPヨットの寿命はオーナーの寿命よりはるかに長いだろう。現在でも船齢30年位のFRPヨットはどこにでもある。ヨットから見ればオーナーを次々と代えながらその長い人生、いや、艇生?を過ごしていくのだろう。ヨット達よオーナーの遊びに優しく付き合い、危険な嵐からクルーを守り、海とヨットを充分楽しませてやって欲しい。そうすれば歴代のオーナー達は手入れも怠らず、長く可愛がってくれるはずだ。
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by pac3jp | 2008-04-14 14:35 | ウオッチング  

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