クルージングヨット用のストームジブ

c0041039_13434719.jpg ヨットレースでロングを帆走していた頃、風が吹き上がり、ナンバー3+ツーポンでもオーバーキャンバスになってきた時、次はストームジブを用意したもんだが、沿岸のクルージングを長くやっていてもストームジブを上げてセーリングする場面に会うことは割合少ないし、ファーリングジブが普及してからはストームジブの定まったセット方法がなかったことあって、ヨット乗りの間でもストームジブの必要度の考えは様々だ。

 ストームを揚げるような荒れた海でバウにいってストームを揚げるなんてとんでもない。「機帆走で近くの港に逃げ込むよ!」のご意見が大半かも知れないが、いい避難港が風下になく頑張らなくてはならない場面も当然ある。長いクルージングに出る前、万全と思う用意をしておくのは金毘羅さんのお札より心安らぐかも。

 そんな時、元レーサーのベテランヨット乗りから新しいクルージング用のストームジブを作ったから見に来るようにと誘われた。
 ヨットは36f、セールメーカーはノースだ。ストームジブのセットは巻かれたファーリングジブに厚手のダクロンクロスで出来たストームジブのラフを被せるようにして8ヶ所をハンクスで留める。
 ピークに付いたスペクトラのペンダントにスピンハリヤードを繋ぎホイストする。
 セールを見ると、ピーク付近は規則通りオレンジのクロスが貼り付けてある。セールのタックは波を掬わないために長めのペンダントが必要だが、1mくらいのスペクトラのペンダントが付属している。従ってタックペンダントはファーラーのアイに止める。

c0041039_1348176.jpg 右画像はファーラーに被せる場所に使われているハンクス。合計8個使われている。
 昔のジブはみんなこれだった。塩噛みして動きが悪いハンクスに苦労したなと思いながら見ていた。(便利そうな思えるジッパーは強度がなく駄目らしい)

 他にもファーラーの上からストームを揚げる方法はある。また、フォアステイを使わずにディンギーセールのようにラフにワイヤーを入れたストームセールをフライングで揚げる方法もあるそうだが、かなり小型のヨット以外は無理だろう。

 このクルージングヨット用ストームジブは国内で最大手?のノースセールが作ったセールなので、この方法がファーラーの上からストームジブを展開する「日本標準」になるのかも知れないが、まだもっと良いアイデア出てくる可能性は充分ありそうだ。
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by pac3jp | 2008-03-17 13:53 | ヨットの艤装と艤装品  

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