ストームセール

c0041039_90183.jpg 新たなエリアへクルージングするため、限定沿海から全沿海や近海に航海区域を変更しようとすると、火薬など通常の法定備品のほかに桜マークは必要ないが予備帆(ストームジブ)が必要と定められている。

 そして船検の都度、予備帆のチェックはあるが検査官がストームジブをよく理解してないのか、スピンでも検査を通ったと聞いた事もあるが・・・。

※左のヨットは船検要件ではないトライスルをセットしている。
 でも、【JSAF 外洋 特別規定】ではストームセールについて以下の規定(抜粋)がある。

ストームジブの面積はフォアトライアングルの高さの二乗の面積の5%以下で、ラフがフォアートライアングルの高さの65%以下であること。
●ストームセールは外部から一番見分けやすい色(蛍光色ピンク、もしくはオレンジ、または黄色)の生地で作られるか、セールの両面に一番見分けやすい色のあて布をする事。
ストームジブならびにトライスルにアロマティックポリアミド(ケブラー)、カーボン、もしくはそれに近い繊維は使用してはならない。スペクトラやダイニーマまたはそれに近い材料は許される。
ストームトライスルはブームに関係なく独立してシーティングが可能で、(メインセールのラフ長さ)×(メインセールのフット長さ)の数値の17.5%以下の面積であること。ストームトライスルはヘッドボードとバテンがあってはならない。

 荒天用セイル展開のトレーニング

1.ストームおよびヘビーウェザーセイルを受講者の艇に搭載する。
2.そのセイルはどのようにセットするのか?
3.そのセイルは艇内のどこに詰まれているか?
4.たとえ、穏やかな天候であっても時々 練習することの重要性。
5.ものすごい荒天時、縮帆することで、リグにかかるプレッシャー変化の理解。
6.艇の上を乗り越えるような波は、いい加減に収納している、デッキ上に低く過ぎてセットしている、セイルを 流失させる危険性。
7.ストームセイルに重たい金属のシャックルを付けることの危険性。
8.ストームセイルに目立つ色を使用することの重要性。
9.荒天時にメインセイルを降ろしてブームにラッシングし、トライスルをブームなしでセットすることの重要性。

 以上のように外洋レースに参加するには細かく決められたレギュレーションをクリアしなくてはならないが、クルージング艇では船検の要件をを満たせば検査はOKだ。しかし、安全第一を考えたらJSAF-SRの規定に合致するストームセールが欲しい。

 ボクもストームジブとトライスルは持っているが、特にサイズの指定はしなかったので上記の規定(フォアトライアングルの高さの二乗の面積の5%)で作られているらしく、試しに揚げてみるとかなり大きく感じる。実際の荒天で使うにはジブの5%やトライスルの17.5%はMAXなのでもっと小さく作ったほうが良いように思うし、同感だというヨットマンも多い。

 上の画像はトライスルを揚げて回航してきたレーシングヨット。仕舞い込んだストームセールも時々は点検とハンドリングの習熟も兼ねてマストに展開して見るのもいい考えだ。

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by pac3jp | 2008-03-14 09:13 | ヨットの艤装と艤装品  

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