新鋭AIP潜水艦 501「そうりゅう」

 春のボートショーで小型船用のスターリングエンジンを使ったジェネレーターが展示されていた。オモシロそうなので色々調べていると、三菱・神戸造船所で建造中の潜水艦にスウェーデンのコックムス社製のスターリングエンジンが4基搭載される予定だという。このエンジンは川崎重工がライセンス国産していて、潜水艦に詳しいボクの知り合いは「今、ウチのもんが三菱に据付に行っているで!」と言っていた。

 先週、12月5日、三菱重工神戸造船所で新鋭潜水艦「そうりゅう」が進水したと新聞報道されていた。


AIP潜水艦:新型「そうりゅう」が進水--三菱重神戸 /兵庫 (毎日新聞・神戸版)

c0041039_1561676.jpg 神戸市兵庫区の三菱重工業神戸造船所で5日、海上自衛隊の新型潜水艦「そうりゅう」(排水量2900トン、乗員数約70人)の進水式があった。 新型艦は全長84メートル、幅9・1メートル。地上の大気を使わずに発電できるエンジン「スターリングAIP」を初めて搭載し、従来の「おやしお型」よりも長時間の潜行が可能になったという。水中を時速20ノットで航行できる。建造費は船体のみで350億円。
進水式には関係者約200人が出席。艦内装備工事や試験航行をして09年3月に引き渡す予定。【山田泰蔵】


c0041039_15101267.jpg
 潜水艦の進水式も行って見たかったが、関係者でもなく招待もされてないので、この週末に仲間と艤装岸壁にいる「そうりゅう」をに見に行くことにした。

 三菱の岸壁には3隻の潜水艦が係留されている。定期検査だろうか既に就役している2艦には軍艦旗が、セイルには将官旗が翻っている。お偉い方が在艦中のようだ。
c0041039_1511819.jpg 艦番号は501、「そうりゅう」は進水してまだ3日しか経ってないのにセイルやデッキにはもう工事用の足場が組まれている。まだ2年間はここで艤装工事をするので勿論、軍艦旗はあがってない。潜水艦は船体の殆どが海面下なのでどれも同じように見えるが、この艦からX舵が採用されいて他の2艦と少し印象が違う。


c0041039_15131061.jpg AIP潜水艦はお隣の韓国でもドイツのHDW社の技術で現在建造中である。同じタイプをドイツに発注したギリシャ海軍は新型AIP潜水艦の性能が計画通りではないとして、受け取りを拒否したとの報道もある。AIP技術は実用には中々難しい技術のようだ。
 
 日本のAIP潜水艦が期待どおりの性能を発揮できるかはこれからのことだが、2年後に就役した時は周囲を広い海に囲まれた国土をしっかりと守る為にも頑張ってほしいと思っている。

参考:非大気依存推進 (Air-Independent Propulsion、以下AIPと略する) は、内燃機関 (ディーゼル機関) の作動に必要な大気中の酸素を取り込むために浮上もしくはシュノーケル航走をせずに潜水艦を潜航させることを可能にする技術の総称。ただし、通常は核動力を含まず、非核動力艦のディーゼル・エレクトリック機関を補助・補完する技術を指す。

以前の記事から:【静かに動くジェネレーター】
【関連記事】:「そうりゅう」のスターリング機関発電装置
[PR]

by pac3jp | 2007-12-10 15:19 | ウオッチング  

<< 梱包されたカーボンマスト ハンド・ログ >>