大阪マーチスがAIS(船舶自動識別装置)の運用を始める

c0041039_947264.jpg 明石海峡の海上交通を管制してる大阪湾海上交通センター(大阪マーチス)において平成19年12月1日よりAIS(船舶自動識別装置)を活用した航行支援システムの運を開始します。という新聞記事があった。

 我々小型のプレジャーボートは海上交通安全法で定められた航路を航行する義務も航路に入る通報義務もないが、ボクは明石海峡では大型船や横断するフェリーの航行の邪魔にならないように航路の外側を遠慮しながら航行している。VHFを聞いていると本船の船長さんも大変だなと思うような交信を聞くこともある。航路を斜めに横切るマナーの悪いのや、居眠りをしているフネもいる。大阪マーチスは高いところからレーダーで見ていてキット歯がゆい思いなんでしょうね。

 大阪湾に出入りする各種船舶の情報を把握して管制できたら海上交通の安全確保に効果があるし、不審船のチェックにも有効?だとか。

 AIS(船舶自動識別装置:Automatic Identification System)とは 船舶の識別符号、船種、位置、針路、速力及びその他の安全に関する情報を自動的にVHF帯電波で送受信し、船舶局相互間及び船舶局と陸上の航行援助施設等との間で情報の交換を行うシステムで、SOLAS条約により一定の船舶への搭載が義務付けられています。

↓画像は大阪湾海上交通センター(大阪マーチス)のサービスエリアです。
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AISの搭載義務 AISは、全ての外航旅客船と総トン数300トン以上の外航船に搭載義務があり、500トン以上の内航船も平成20年7月1日までに搭載することが法律で義務付けられています。


 こんなSOLAS条約が定めた本船用のシステムも使いようによってはプレジャーボートでも航海の役に立つシステムとしてし近い将来?は使えそうだ。なぜかというとヨット・ボートに電子海図の普及がある。パソコンの画面に電子チャートを表示させVHFで送られてくる船舶情報を画面に重複表示させるソフトとデータを受信するハードを追加すれば自分の周りいるAIS搭載船舶の船名・位置・針路・速度等が画面に表示され衝突コースに入れば警報がでる。レーダーの画像を見るよりはっきりと自艇と本船の位置関係が分るし、レーダーに映らない岬や島影にいる本船も表示できる。夜間や大雨の時も有効だ。それにAISは受信だけでも使えるので無線の免許もいらない。

小豆島の琴塚から伊豆半島まで実際にヨットでAISを使い航海してみた方の「GPSに匹敵する有効性を秘めた「AIS」」という記事があります。

 でも、500トン以上の本船には搭載義務はあるが、大阪湾や播磨灘を我が物顔で航行しているガット船など内航船は499トン船も多く、それらは規制外だし、ボクの遊ぶ近くの海域では規制外の小型船が圧倒的に多く、そうメリットはない様だ。AIS搭載義務船でも装置の操作に不慣れなのかVHFで送るデータの入力ミスも多いそうで、まだ暫くは試行錯誤が続くのでしょうかね。

 便利になるとは言えこのAISもあくまで「航行支援システム」なので機械に頼らず、大型の本船もボク達のヨットやボートでも自分の目で見張り、安全を確認して運航するのが基本なのはずっと変わりませんよね。
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by pac3jp | 2007-11-21 10:10 | 海保  

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