ボルボからヤンマーにエンジンを換装する!

c0041039_10375340.jpg 古いヨットの故障したエンジンを新品や大き目の中古エンジンに換装する作業はよくやっている。でもその工事はオーナーにとってはかなりの大仕事(金銭的にも)である。

 今回、お仲間の船齢2年余でまだ新艇のようにキレイなヨットなのに、搭載されているボルボエンジンのトラブルにずっと悩まされていた。その一つはエンジン冷却用海水ポンプのインペラがすぐに壊れてしまうことだったが、今度はクルージングヨットなら普通に装備するエキストラ・オルタネーター用に出力を取り出すクランクシャフトのオイル漏れが始まり、ボルボ・ジャパンと幾度かの交渉をしたが、埒が明かず遂にボルボペンタ2030を見限りヤンマー3YM-30Cに乗せかえる決心をされた。

 ちなみにボルボペンタの2030の場合パワーアウトプットは純正のオルタネーター(60A?)のみ出力出来るとメーカーはいっているが、ヤンマーは5HPまで可能だという。また、ボルボが耐用時間たった150時間だというインペラの損傷など、殆どないよとヤンマーエンジンのオーナー達は皆言っている。
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 このヨットに搭載されていたエンジンにはセールドライブがセットされていた。交換するヤンマー3YMのセールドライブも大きさはよく似た寸法だが、ぴったり同じではない。
 本来は付属部品で付いてきたFRPのエンジンベットに取り替えるようになっている。でもヤンマー用のエンジンベットを取り付ける為には古いエンジンベットを取り外す必要があるが、狭いエンジンルームで分厚いFRPベッドを切り取る。これが大変な作業になる。そこで従来のベットに3YM用の取り付けベースを上から重ねて対応する事にした。

 ↑画像はエンジンを取り外した旧エンジンベットにヤンマー3YMがのるベースライナーを取り付けた。Webで探してきた3YMのCADデータから原寸図を起こしベースを製作し、マウント部をマーキングした。でも現物を据え付けるとき、ドライブの寸法は合ったがエンジンは予定のベースにはちゃんとは載らなかった。エンジンタイプは同じでもバージョンで差があるのか、CADデータが現物と違っていたのだ。再度、ベースを製作し対処する。
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 エンジンとドライブを据付、各コントロールケーブル、冷却水、温水、排気管、燃料パイプなどを接続する。メーカーの違いにより接続する位置が多少違うが切ったり伸ばしたりして連結する。電気系ではコクピットの計器パネルはぴったりと合うが、オルタネーターの励磁の方法が違うようなので取説をよく読む。
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 ↑画像は据付が完了したエンジン前面。エンジン下部、右下には100V-2.5KVAのオルタネーターが付いている。エンジン回転1100rpmでエアコンは充分効くし、電子レンジはアイドリング回転で充分だとはオーナーのお話。
この話は以前の記事:オルタネーターの増設を考える(3)をご参照下さい。

 ボルボもヤンマーもセールドライブはプロペラの回転方向は同じだが、ここで注意するのはボルボよりヤンマーはドライブの長さが若干短く、プロペラの翼端と船底の間隔が狭くそのままのプロペラでは推進効率が落ちるそうで、ペラ径とピッチを変えて最適なものにする必要がある。最近の試運転では最高8ノット(LOA/36f)をマークしたと聞いている。

 今回このエンジンを殆どご自分で換装したオーナーさんが各種のデータをお持ちです。もしボルボ2030SDからヤンマー3YMSDに換装しようと考えているヨットマンでデータをご希望ならPDFファイルで提供する用意があるとのことです。
  
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by pac3jp | 2007-11-14 11:05 | ヨットの艤装と艤装品  

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