セールパックの使い勝手

 クルージングヨットのメンセールは昔から港に帰ってきたら取り外すか、ブームに束ねてセールタイで縛ってカバーを掛ける方式が主流だったが、いつの頃からか新艇はマストファーラーが増えてきた。前回の記事に書いたブームファーラーも大型艇中心にちらほら見かける。

 今までずっと従来型のやり方でやってきたが、マストファーラーのヨットがハーバーの入り口でスルスルとメインセールをマストに巻き込んでいるのを横目で見ながら、わが艇も少しはセールの上げ下げを簡単にしたいと考えた時。

◎まず充分な資金があればお好みで・・・
1.マストをファーリングマストと換装する。従来のセールはリカットして使える?。
2.ブームファーラーに取り替える。(マストよりは安いが・・・)

○そう資金はかけれないとなれば今までのセールを使い・・・
1.マストにレージージャックを付けセールがデッキに落ちるのを防ぐ。でもセールタイで縛りカバーを掛ける手間は残る。
2.レージージャックと一体になるブームカバー(スタックパック・セールパック・クイックカバーなど)などを取り付ける。
3.よりスムースにセールのアップダウンをする為によりスムースに動くラフスライダーを替えてみる。

c0041039_1295612.jpg スライダーとセールパックの組み合わせはセールの上げ下げがかなり楽になり、ボクの場合36fのメンセールでもウインチなしで揚げられるし、ハリヤードを離すと一度にセールが落ちてくるのでブレーキをかけながら降ろすのが良い。また、メンファーラーのようにマストの中でセールが詰まってしまい肝心な時に巻き取れないというようなことは起こらない。リーフしてもセールパックの中にリーフしたセールが入るので結束はいらない。

○注意が必要なところは・・・
1.セールアップのときセールパックの開口が狭いとバテンエンドとレージージャックのロープが絡む事がある。
2.セーリング中はセールパックに風が入ることもあるのでレージージャックでバタつかないように調整したり、コントロールラインを緩めてマスト側に固定し、ばたつくセールカバーをマストにマジックテープで留めておく方法もある。
3.セールを降ろすとリーチ部分とリーフロープなどがセールパックからこぼれることもあるが持ち上げてカバーの中に入れてやれば問題はない。
4.ファスナーが上部にあるのでセールに雨水が溜まりやすいタイプもあるので注意する。
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左画像はカンタムのセールパック。右画像はノースのクイックカバーのジッパー部

 ヨットハーバーに入ってくるクルージングヨットの新艇を見ていると以前はマストファーラーばかりだったが最近はセールパックのヨットも増えてきた。マストファーラーと違い普通のサイズのセールが使えるのとファーラートラブルがない。そして効果がある割りには安く作れるのが最大のメリットだ。

 ボクの仲間でも2艇がノースのクイックカバーとマストグルーブに滑りやすいプラスチックの「ストロングスライダー」をつけた。その結果、驚くほどメンスルが軽く揚がると自慢していた。ハーケンのバットカーなどベアリング入りのシステムより安くあがると聞いている。

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左画像はフリードリクセンのベアリングスライダー。右画像はマストグルーブに付けられた黒いストロングスライダーのセット。
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by pac3jp | 2007-10-22 12:17 | ヨットの艤装と艤装品  

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