ヨットの座礁事故より

 5月の連休には近くのマリーナに所属するヨットが愛媛県・大三島付近の暗礁に乗り上げ、その後海保の現場検証をつぶさに見学したボクの仲間たちはその座礁事故から多くの教訓を学んだらしい・・・。

 最近、徳島海上保安部のホームページで小鳴門海峡南口、撫養港付近の暗礁に座礁したヨットの事故報告が掲載されていた。

 下図は徳島県鳴門市・撫養港付近のチャートである。中瀬灯標がありその北側の広い海面の殆どがヨットの通行は出来ない。
c0041039_13114012.jpg

 下の画像は海保が撮影した中瀬灯標と夫婦岩が見える画像だがヨットは潮波のたつ中瀬の暗礁付近にいるようだ。
c0041039_13115699.jpg

 ボクも何度かこの海峡を淡路側から入り通過したが撫養の中瀬灯標がなぜあんなに徳島側の向こうにあるのかと思ったものだった。中瀬灯標と大毛島のあいだには充分広い海面があり小型の釣り船はスイスイ走っているのに。でも海図を見れば直ぐに分る。浅い洲や瀬が広がっているのだ。

 乗り上げたヨットのスキッパーは「判っていたのについうっかりと(危険地帯に)入ってしまった」とおっしゃっていたと聞いたが、小鳴門海峡とはいえ連れ潮で航行中に直近で障害物を発見しても避けることは難しい。ましてや引き返すことはヨットのエンジンパワーから見ても大変だ。予めコースを引き、よく見張り、船位の確認をしながら航行することが肝心だ。

 座礁したヨットは横たわっていたが、やがて潮が上がり自力でキールは離礁した。だが潮流に流されラダーが又その暗礁にぶち当り、ラダー下部を折損した。船体はキール取り付け部に大きくクラックが入り、船内は衝撃でエンジンが2センチもずれていたとか修理業者が言っていた。

 当然ですが海保に救助要請をしても必要な人命救助はしてくれますが、座礁してしまった貴方の大事なヨットは引き出してくれませんよ。
 楽しいクルージングも一瞬の気の緩みで大事になります。航路は自分でよく確認して安全な航海をお楽しみ下さいね!!


以前の記事から:GWクルージングの教訓?
[PR]

by pac3jp | 2007-09-19 13:20 | シーマンシップ  

<< 2泊3日のクルージング予定が・・・ 大型カタマランヨット「レディ ... >>