船底の点検窓

c0041039_10475726.jpg 陸置されたレーシングヨットを下から見ているとプロペラやラダー付近に点検窓がついたフネがあった。昔のヨットにはよく付けていたがこの頃はもう無いのかと思っていたが、よく見ると船底に窓が明けられたヨットが幾らかあった。
 レーシングヨットは機帆走中にプロペラにロープや藻が絡むことはまぁないだろうが、レース海面が藻の多い海域だったりコースに潮目があったりしてゴミがラダーやセールドライブのストラットに引っかかりスピードが落ちてしまうことはあるだろう。

 何回か前のサンディエゴでのアメリカズカップで海草対策がいるとか聞いたことがあったがよく覚えてない。

 クルージングヨットの場合は同じような発想ではあるが、屈強なクルーが多人数乗り組むレースヨットと違いスキッパー自身ががそのトラブルに対処をしなくてなならない。従って、窓ではなく船底までの点検口が開いていてそこから刃物など用いて絡まった物を取り除くのだ。
 ハーバーのモニュメントになっている堀江さんの無寄港世界1周ヨットにも付けていた。・・・使ったのかな?

c0041039_10521546.jpg 純レーサーやカスタムヨットにはよく装備されている点検窓もプロダクションボートには全く付いてない。そこでこれらのフネは怪しいと思うとプロペラを逆転させたり、一度行き足を止めて後進させて見るとかやっている。それで絡まった物が外れたらいいが取れなかったら誰かが潜ることになる。
 シャフトドライブのヨットは割合浅いところにプロペラがあるので潜らずとも処理することが出来るフネもあるが、最近は殆どのヨットはセールドライブのエンジンが搭載されているのでスターンのステップから道具を伸ばして、とはいかないよ。

 ボクが以前に乗っていたヨットでの事だが、淡路島・津名沖でレースが中止になったので機走で帰ろうとしたが、直ぐに冷却水が上がらず警報が鳴り出した。海水ポンプを点検するが異常なし。でも潮が早くセールを揚げてもどんどん流されるので近くにいた大き目のヨットに曳航してもらうことにした。
 ハーバーに帰り舫いを取り暫くするとエンジンは正常に動き出した。どうも原因はセールドライブの海水取り入れ口にビニールがかぶさったらしい。ヨットに僅かでも行き足があるのでハーバーに帰りつくまで取れなかったのだ。舫いを取ると行き足がなくなり自然に外れたのだ。単純なトラブルだったが点検窓があれば警報が鳴ってもバックすれば簡単に外れたのにね。

 風が弱く、潮が早い瀬戸内のクルージングは事前にしっかりとエンジンを整備し、故障も直ぐにリカバリーできるスキルとトラブルをすぐに発見できる装備も必要なのかな。
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by pac3jp | 2007-09-07 10:59 | ヨットの艤装と艤装品  

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