ヨットの故障

 ヨットの故障でデッキ下に限ってみると一番多いのはトイレに関わる故障だろう。これはまたオーナーでも対処できるトラブルも多いのでよく耳にするのだ。少し前、友人のヨットで暫く振りにセーリングに出たのにオーナーが中々キャビンからデッキに出てこない。
 「オーナーはどうしているの?」と聞くとトイレの排水がうまくホールディングタンクに流れないとのこと。デッキから覗くと満タンの便器と格闘中だった。何とか始末が終わったのが出港してから40分もたっていた。  
 お疲れさんでした・・・。

 次に多いのがエンジンに関連する補機システムだろう。ディーゼルエンジン本体はエンジンオイルと冷却水をちゃんと見とけば、そうトラブルはない。でもエンジンに付属する燃料系、海水・清水冷却水系、温水器、オルタネーターなど電気系に故障は時々発生する。これは新艇だから大丈夫なんて事はないのだ。

 最近、船齢1年のまだ新しいヨットで清水冷却用のクーラントがエンジンベット下に溜まっているのをオーナーが発見した。前々からクーラントが減っていたことは知っていたようで何故だろうとは思っていたそうだ。

c0041039_1162539.jpg よく調べて見るとエンジンから出たクーラントは温水器に入り又、エンジンに戻ってくる。その温水器の出入り口の真鍮のソケットから漏れているのが分った。早速代理店のメカニックが別の新しいパーツに取り替えてくれた。

 ←取り外した2個のソケットの画像。スパナをかける6角部分で縦割れが出来ているのが見える。ここからクーラントが漏れていた。ソケットの締め過ぎか素材が不良だったのかも知れない。ボクのフネもクーラント系の故障はあった。

 ヨットの故障の数は装備品の多さに多分、比例するだろう。夏にはエアコンがあれば快適だ。桟橋に陸電が来ておればマリンエアコンでも家庭用エアコンも安く簡単に設置できる。でも、電源の無い港でエアコンを使おうとすれば舶用ジェネレーターが必要だ。これは形は小さいが推進用の主機関と同じ仕組みで動くのでオイル・フィルター類など消耗品は当然ながら2台分が要るし、点検も倍の時間がかかる。

 トイレもオーナー用とゲスト用に分ければスペースもシャワーの数もタンクの数も倍になる。このように至れり尽くせりの装備が付いている豪華ヨットや豪華ボートは専任のメカニックが適正なメンテナンスしていればそう心配することはないが、オーナー自身がフネの面倒を見ているばあいは得手、不得手があるので整備の疎かになる場面もある。

 売りに出されているフル装備のフネをみても実際は故障していて動かない装備もよくある。シンプルな装備で楽しめれば結構だが暑い夏にはエアコンが付いているフネが羨ましいし、寒い時は熱いシャワーが使えたらありがたい。

 ヨット装備は「シンプル イズ ベスト」だよ。と、いつか言い切れる日は来るのだろうか?
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by pac3jp | 2007-09-03 11:15 | シーマンシップ  

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