脂の乗った鰤(ブリ)

c0041039_8561854.jpg 先日、播磨灘の養殖漁業が盛んな漁港で一泊のお世話になった。日本の漁業が「獲る漁業から育てる漁業へ」と、大きく変わって行く中で、ここではハマチ、カンパチ、マダイなどが養殖されている。

 以前ハマチはモジャコから養殖していたと言うが、現在では、愛媛、高知、大分、長崎、宮崎、鹿児島から1年間養殖された 1㎏程度のツバスサイズの魚体を春に買い入れ、10月~12月にかけて3~5㎏のハマチ・ブリまで大きく育てて出荷すると言う。

 ボク達が係留した場所、汚れた魚網が山積みされた岸壁の端っこに青いドラム缶が3本ばかりパレットに載っている。横に繋がれた漁船のデッキにも同じ数本のドラム缶が載っている。岸壁の片脇の産排BOXの中には餌が入っていた紙袋が沢山捨ててあった。

c0041039_8565367.jpg 青いドラム缶には「養魚飼料用油脂」と表示がある。
原材料名:魚油・抽出ビタミンE・ビタミンA・ビタミンD3
添加物:BHA(ブチルヒドロキシアニソール)酸化防止剤 0.02%
不溶性不純物 0.15%以下と表示してある。


 紙袋には「ぶり用EPペレット」の表示がある。これらは沖の生簀にいるハマチたちの餌なんだ。

c0041039_915068.jpg 養殖専用の漁船には餌を混ぜるミキサーのような装置が付いている。これで「ぶり用ペレット」と「養魚飼料用油脂」を混ぜて餌にするのだろう。飼料と魚油の配合比率を変え、いつも「旬」になるようハマチやブリの脂の乗り具合を決めるのかな?

 ボクがイメージしていたハマチの餌は小さなイワシだが、もう活餌ばっかりはやらないんだろう。外国から輸入した魚粉に魚の生育に必要な各種素材を混ぜペレットに加工し飼料にしているのだ。昔、我家の飼い犬は残りご飯をやっていたのに、町でドックフードを生まれてはじめて見て驚いたような気分だった。 ・・・「こんなの食べれるの?!」

 養殖漁業の大敵は赤潮や病気だが、ここでも数年前に赤潮被害で大量の魚が死んでしまった事があり業者が大分減ってしまったと聞いた。
 昨年は赤潮被害もなく業績は好調だったそうだが、いつ起こるかも知れない自然災害に心配しながらリスクも多く、仕入れコストも掛かる養殖漁業も中々厳しいもんだなと思ったことである。
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by pac3jp | 2007-08-24 09:07 | クルージング  

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