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息子の夏休み

息子の夏休み_c0041039_10322116.jpg 暑さ真っ盛りの8月初旬、久し振りにヨットに乗せてくれといって息子がやってきた。彼は仕事の関係で東京に住んでいるが、関西方面の仕事が済み、時間に余裕が出来たのでやってきたのだろう。

 前にクルージングに来たのはもう5年になるかなぁ、随分前だった。四国・庵治港で夕闇せまる海面に響くサックスの音が感動的だった。その時の様子は以前の記事で「ヨットの旅と音楽」として書かせてもらった。

 我家は彼が生まれて間もない頃から小さなディンギーがあり、小学生の頃まで日曜日は一日中海岸で過ごしていた。ビーチにあるレーザーを見よう見真似で乗り込み遊んでいたこともあった。
 そんな彼も中学に入りブラスバンドをするようになると全く海とは縁が切れてしまった。また、高校、大学と音楽活動は続き、遂に本職のミュージシャンになってしまった。でも時々は海に出たいと思っていたのだろう。

 彼の持つ海のイメージは砂浜の波打ち際に積み上がったアオサの塊から発する磯臭い匂いという。岸壁のほのかな磯の匂いとは違いかなり強烈なにおいだった。整備されていない自然の海岸のにおいである。ヨットハーバーにはない匂いだがボクもビーチの思い出とともにそのにおいの記憶は持っている。

 冷えたビールと弁当を買ってフネを出した。真夏の時期としてはいい風が吹いている。どんどんと沖へセーリングしてゆく。

 順風に程良くヒールし、揺れるデッキで苦労してお弁当の「ざるそば」をすする。ちょっとミスマッチのお弁当だった。

 夕方、ウィークデイの静かなハーバーに帰り、彼はデッキから海へ飛び込んだ。昔、ビーチのすぐ沖でディンギーから海にはいり岸へ泳ぎついたように・・・

by pac3jp | 2007-08-20 10:39 | 徒然に  

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