DD158「うみぎり」の操縦室などを見学する

c0041039_543355.jpg 先日、ヨットハーバー近くのJMSDF阪神基地隊で護衛艦2隻の見学会があったので少し寄り道をしてきた。DD113「さざなみ」4650tonとDD158「うみぎり」3550tonの2隻だ。「さざなみ」は2005年就役の新しくて大きな護衛艦で艦橋も冷房が効いて快適だったが見学コースが上部デッキに限られていた。

 「うみぎり」は1991年就役の汎用護衛艦である。「さざなみ」より排水量は1000tonも小さいが装備の自動化の違いか乗組員は50人も多く乗っている。見学コースは艦橋~上部デッキのコースに艦内コースもあり操縦室も見学できたので少しご紹介したい。

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 艦首甲板ハッチよりデッキ下の第2甲板に入る。右舷廊下を艦尾に歩いてゆくと機関室上部辺りにこの艦をコントロールする操縦室がある。↑左の画像はここの主機関であるガスタービンエンジン4基54000PSをコントロールする制御盤だ。艦橋からの信号に従い2本の黒いレバーでエンジン出力を加減する。同じく可変ピッチプロペラのピッチも変えて前後進や速度を調整する。

 また、この艦が必要とする最大3000kwの電力は2台の主発電機で発電し、ここの監視盤(↑右画像)でコントロールしている。作戦行動中は静かなガスタービン発電機だが停泊中は燃料節約の為に振動は大きいが予備のディーゼル発電機を運転していると説明していた。
 ちなみに昨年見学したDDGで4,600tonの「はたかぜ」は4基4,500kwの出力だと聞いた。
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 上の図はこの艦の推進システム(機関室)の説明板である。燃料節約のために1軸で航海する時もあるとか・・・。

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 また、艦が衝突、座礁、火災、爆発、CBR(化学・生物・放射線)などで異常事態が発生したとき、艦内の主なポンプや送風機の運転状況や弁の開閉などが表示される「応急制御監視盤(ダメージ・コントロール)」(画像①)に応急長がつき指揮をとり、防火・防水を主として全員が力を合わせて艦を守るのだ。艦内の狭い廊下には応急処置に使う太い角材や赤く塗られた消防機材や消火ホースがアチコチに置いてある。(画像②③)有毒ガス対策か非常用呼吸器が棚に並んでいる。

 上部デッキには対潜ヘリやミサイル、大砲などの攻撃兵器が並んでいるがデッキ下は攻撃されたあと、艦を守る為のハードとソフトが詰まっている場所なのだ。などと思いながら廊下を歩いていると武運長久(古い!)と航海安全を祈るのか賽銭箱付きの神棚があった。(画像④)

c0041039_5451720.jpg その先に乗組員用の食堂がある。本日は見学者の休憩所になっていたが、飲料の自動販売機とアイスクリームなどの冷凍ケースが、壁には大型テレビが2台セットされ海上自衛隊の広報ビデオが流れていた。雰囲気は天井が少し低いがちょっとした中小企業の社員食堂のような感じである。220人も乗っているのに少し狭いように思うがワッチ体制なのでこれで充分なのだろう。

 上下の規律も厳しそうな護衛艦の見学から、命令を受けることも命令を出すこともなく「自由で我儘も効く平和な我艇」に帰り、お昼からはビールでも飲んで昼寝でもしようかなと思いながらヨットハーバーに向かった。
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by pac3jp | 2007-07-27 05:50 | ウオッチング  

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