EM菌てなに?

c0041039_854409.jpg ビジターバースの中ほどに1トン入り位の液体コンテナが2ヵ所に置いてあった。養殖漁業が盛んな港に入ると同じようなコンテナをよく見る。ハマチの餌と一緒にまく抗生物質入りの薬剤コンテナようだ。
 近くにいたハーバー職員に聞くと海水を浄化する為のEM菌だという。これを海水に散布すると最初は濁るがやがて菌の働きで海水が浄化できるというお話しでしたと教えてくれた。

 たった2トンくらいの微生物が入った液体でハーバー全体で凡そ26万トンはある海水を浄化できる訳はないが、何もしないよりはするほうがずっといい。桟橋でおしっこがしにくいなど躾の悪いヨットマンにもキャンペーン効果もありそう。

 ボクも大阪湾奥をキレイな海にするのは大賛成だが、EM菌と聞いても不勉強でよく知らなかったので少し調べてみた。


EM菌

有用微生物群(ゆうようびせいぶつぐん、Effective Microorganisms、EM)とは、1982年に琉球大学農学部教授比嘉照夫により、農業分野での土壌改良用として開発された微生物資材。「共存共栄する有用な微生物の集まり」という意味で名付けられた造語である。

自然界にある5群(乳酸菌群、酵母群、光合成細菌群、発酵系の糸状菌群、グラム陽性の放線菌群)から嫌気、微好気の複数の有用な微生物を集め培養し、液中に複合共生させた資材というが、検出されない菌群があるという批判がある。商品としてEM・1、EM・2、EM・3などがある。

善玉菌、日和見菌、悪玉菌に大別される微生物環境(微生物相)では、一般に酸化型微生物の勢力が強く、酸化分解による腐敗、腐蝕という環境悪化を招いている。そこへ抗酸化力の強い有用な微生物(善玉菌)群(EM)を投入することで、日和見菌をも味方につけ、発酵、蘇生など生分解型の善循環へ変化させることができるという仕組みで、その仕組みを様々な分野で活用する技術をEM技術と比嘉らは呼び、波動測定装置で検証できると主張した。

効果があるという人が多い反面、日本土壌肥料学会の1996年の「微生物を利用した農業資材の現状と将来」と題した公開シンポジウムにおいてEMが他の資材に比べて効果が低いと報告されるなど効果を疑問視する人も多く、「市民のための環境学ガイド」では「似非科学を普及した」という理由で2004年9月19日にEM菌が「似非古豪賞」を受賞している。但し、「似非古豪賞」自身が客観的・科学的であるという評価を得ていないため、効果がないとするのは早計である。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』



 一方、同じ閉鎖性海域仲間であるお隣の南芦屋浜の小さな人工海岸で無線操縦だったか、自走式の海底耕耘機によるマイクロバブルエアレーションにより貧酸素水域の改善をはかる実証実験をすると新聞報道されていた。実験は環境省の環境技術実証モデル事業で兵庫県が7月から実施するようだ。

 以前は漁場などの海底に堆積した餌の腐敗したヘドロを浚渫したり覆砂などの土木工法による浄化対策が行われてきたが、いずれも膨大な費用はかかるが、汚染原因を解消する手法ではないため、新たな堆積により、数年後には元に戻ってしまうことも多いとされている。

 今回は水中ロボット技術だろうか、余り聞きなれない「海底耕耘機」をつかって海底泥を攪拌し、海底に酸素を供給して有機物の分解を促進し、窒素・リンなどの栄養塩を除去し、底質の改善を図り、底生生物に好適な環境を与え、アサリなどの二枚貝類の濾過摂食することによる水中の懸濁物を除去する水質浄化能力などを実証しようとしているのかな。

 いずれにしろ大阪湾奥はいつも汚れた海だが、冬の北風が強い時期に数日、澄んだキレイな海になる時がある。いつもこんな海で遊んでみたいもんだと思っていた。我々ヨット乗りも周りの海で行われている水環境改善事業に関心を寄せ、微力?くらいは貸すべき時なんだろうね。
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by pac3jp | 2007-07-02 09:05 | ウオッチング  

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