海水冷却ポンプのインペラ

c0041039_93931.jpg ボルボペンタMD2030型エンジンの海水ポンプのインペラが短時間の運転で破損してしまうという話はちょいちょいと聞く。

 ボクも以前ボルボペンタ2002エンジンを使っていたが、かなりの時間使っていても羽根が欠けることはなかった。ヤンマー2GMや3YMでもそのようなトラブル話を近くで聞いたことはなかった。

 つい最近、あまりによく破損するので「欠陥部品ではないか!」とボルボジャパン本社に説明を求めた仲間のオーナーがいらした。

 メーカーはそのインペラの耐用時間はたったの200時間だという。その時間でも早すぎるが、現実はもっと早くに壊れる。材質不良の欠陥品ではないのか?交換の度に熱交換器に入った羽根のゴム破片を掃除する手間も掛かる。なんとして欲しいと要請した。

 ボルボペンタの回答によると、EUの環境関連の規制でインペラのゴム材質が変更になったことが分った。そして変更された最初の材質のインペラは強度が弱く破損報告も多かったので再度ゴムの材質を変更したようだ。(海水ポンプはJabscoからのOEMか?)

 その後暫くすると代理店経由で対策済みのインペラが送られてきた。

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 上の画像のインペラには商品管理のためのロット番号が打ってある。アルファベットIから始る「I04517」(画像左)は最後に送ってきた部品。右側は1日運転しただけで羽根の1枚に割れが入ったインペラで、Lotは「H06516」だ。オーナーによるとその前についていたインペラは「G」から始るLotが打ってあったそうである。
 別のボルボペンタ2030エンジンを搭載しているオーナーの破損したインペラには純正品なのに何故かLotナンバーは打ってなかった。

 2030ユーザーで同じような故障が起こり新品を買うときは必ずインペラのLotナンバーを確認しよう。古い欠陥品の在庫を買わされると大損だ。小さなゴムのインペラでも1個 5,000円くらいはするのだ。ボクが飲んでる安いビールが2ケースも買える値段だよ!

 もしこれが車なら大事だろう。インペラが壊れるとオーバーヒートして最悪はエンジンが焼け付く重大な故障だ。部品に欠陥があれば全世界からリコールしなくてはメーカーの責任を問われる。隠したら後々もっと大変だ。
 でもヨットのエンジンではだ~れも抗議しないし、メーカーも情報を発信しない。うるさいユーザーがいたらやっと情報を小出しにする。なにやら一昔前?のどこかのお役所のようだね。

以前の関連記事から:マリンディーゼルエンジンとOEM
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by pac3jp | 2007-06-22 09:45 | ヨットの艤装と艤装品  

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