チークデッキをはる

 客船のプロムナードデッキなどよく手入れされたチークデッキを裸足で歩くのは気持ちが良かったと、クルーズの体験談などによく書いてある。ヨットでもデッキにチークを張ったフネはあるが、狭いデッキにデッキ金具がアチコチに付いているので航海中に裸足でデッキを歩くのは危険だ。でも港で寛ぐときは真夏のデッキでも素足で歩けるしデッキ材としては最高のものだろう。

 少し前、新艇にチークデッキを張る工事を見学させてもらったので作業の概要などを紹介しよう。工事をするフネは45フィートのモーターボートでアフターデッキをチーク張りにする。

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●1.まず、幅広いチークの柾目厚板から10mmの厚さに挽く。そして片方に目地用の切欠きをいれる。これは直線用の部材になる。

●2.幅の広い薄板はカーブしている部分を切り出す板材である。

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●3.ブルワーク上は幅広い板を張ってゆく。

●4.デッキ部分はチークを張った後でレベルが揃うように金物高さを調整してから、コーナー部分から寸法を合わせ仮留めしてゆく。

●5.チーク材をデッキに仮止めするために使う錐先。下穴と木栓用の穴を一度に開ける。

●6.ファイティングチェアーベース付近の仮留め作業中

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●7.カーブに合わせて目地のスペースを考え仮貼り付けしてゆく。

●8.デッキの全景。ハッチの丁番部分やデッキブレートなど細かい細工がいる場所も多い。

●9.これでアフターデッキのチーク材の仮貼り付けは終わった。これから全部の部材を取り外して、再度、FRPの床に接着材をつけて仮付けした位置に取り外したチーク材を又貼り付けてゆく。
張り終わると全部のビス穴には木栓が打たれる。それから目地を入れ、デッキ面を仕上げる。

●10.出来上がったアフターデッキ。ファイティングチェアーが既に取り付けられている。

 
 キレイに張られた新品のチークデッキは素晴らしい。このデッキがカジキマグロの血で汚れるなんてボクだったら耐えられないが、大物釣師の気持ちはよく分らないなぁ!

 ヨットでも新艇にオプション設定があればビルダーでデッキにチークを張ってくれるがビルダーによりその材質や厚さやはまちまちだ。このモーターボートはチーク厚さ10mmだったが、Oヨット社は6mm、Hヨット社は12mmと様々だ。

 でも、ヨットやボートのデッキが露天甲板であることが理解できてないビルダーもあった。ボクが見たのはデッキにチークの薄板を合板に張付けた物を使っていたのがあった。それは数年もすると強力な紫外線と潮風に晒され表面が剥がれて無残な状態だった。デッキブラシでこすったりするともっと早くボロボロになるね。

 まぁ、チークデッキを張るなら、値切ってなんて思わず、奮発していい材料を選び、ちゃんとした工法でしっかり作ってもらったほうが後々安心ですよ。
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by pac3jp | 2007-06-11 11:00 | ボート  

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