ジョイスティックで操船する

c0041039_7583644.jpg ハーバーのビジターバースで進水式をしていたヨットがお客さんを乗せ桟橋から出航しようとしていた。風も弱く普通に前進で発進できる状態だったが、そのヨットは横へスライドして桟橋を離れた。コクピットにはそのヨットのディラー社長がこっちを見てにんまり笑ってラットを握っていた。このシステムはモーター音から想像してバウとスターンのスラスタをジョイスティックで操作して離岸したのだろう。エンジンコントロールレバーの左側にジョイスティックが2本見えている。
c0041039_7593594.jpg
 新型舵を装備した大型客船の離着岸もウイングからジョイスティックで操船していると誰かに聞いたことがあるが、ヨットも段々とそうなってきたようだ。確かに狭いバース付近の操船には便利だろうが、古く帆船時代から伝馬やロープを使って船を取り回してきた離着岸の技はどうなるのだろうかとも思うが、もう既にヨットの世界には無いかもね。

c0041039_823629.jpg ヨットは深いキールがあるので横流れは割合少ないが、キールがなく上部構造が大きいモーターボートは横風に弱い。2軸なら操船も楽だが大型ボートになるとやっぱり難しいらしい。

 先日のボートショウに出ていたトヨタの1億円ボート、ポナム45にも「トヨタドライブアシスト」と称するジィスティックシステムが付いている。右↑の画像です。

 まだ現物は見てないがエンジンメーカーのボルボ・ペンタからも「ボルボ・ペンタIPSジョイスティック」が発売されている。これはヨットのセールドライブの様な船底に突き出したプロペラと舵効果のありそうな幅広いストラットを動かして船の方向を変える新型舵だ。

ユニット本体が直進方向に対して左右に約28度回転して船首方向を選択できる。プロペラ自体が方向を変えることにより、従来のラダー方式の船と比較して旋回時の回転半径は約50%縮小される。
狭い水路や離着岸時の操作性も快調で、バウスラスターが無くても船体を横移動させることも可能。
このシステムは主機であるIPSシステムに備わったエンジンとドライブユニットを使って行うため、従来のようなバウスラスターと比較すると極めて大きなサイドスラストを得ることが可能だ。例えば、強風や激しい潮流といった条件下でも、低速コントロールで十分なパワーを得ることができる。
しかも使用時間制限がなく、燃料がある限り連続して操船を続けることが可能。

 
 まぁ、どっちにしても電気を使い各種センサーとコンピューターでシステムをコントロールしているわけで「電気もんは海には弱い!」と信じている人は買わないだろうが、ボートマンは新しモン好きも結構多いから売れるかもしれない。

 先週末、狭い水路の奥にあるポンツーンに入船で泊めたヨットをその場で180度回転させ出船にする作業をした。水路の幅は15mくらいでエンジンで操船するには狭い。ロープと風の力を借りてフネを回すことにした。ちょっとしたシーマンシップだが段取りから仕上げまで上手くいくと少しばかりの達成感はある。

 ボクは最新装備には頼らず、ハンドレッドの練習をし、軽くて強いハイテク舫いロープを用意し、デッキのキャプスタンの手入れをしてヨット乗りの伝統にのっとり在来型の操船方法をマスターする方をとろう!
[PR]

by pac3jp | 2007-05-02 08:16 | ヨットの艤装と艤装品  

<< 播磨灘クルージング 一日目 岡... フジツボだらけのプロペラ >>