浅いキールを持つヨット

 毎年、ゴールデンウィークが終わるとヨットハーバーの作業ヤードにはキールや舵を損傷したヨットが必ずと言ってよいほど修理の為に上架されている光景を見かける。

 普通のクルージングヨットもヨットの横流れを防ぎ、風上に帆走するために少し深いキールが付いている。30f前後のヨットで1.6m~1.8mくらいの喫水があるのが多い。浅い漁港では喫水1.6mでも安心して停泊できないところもある。

 クルージング中、勝手が分らない港に近づくとき、どんどんと浅くなっていってるのに気が付かず座礁するのはよくある事?だが、水深に注意していても突然岩礁に乗り上げてしまった経験を持つヨット乗りも多いだろう。ボクも昔、外来艇がよくぶっつけることで有名だったサントピアマリーナ前の○○○岩に乗り上げたことがあった。もっとキールが浅ければ・・・。(^_^メ)

 レースヨットは上り角度とスピードが命だがクルージングヨットは頑丈で居住性がよくて、浅い海域でも行動できることが求められる。クルージングヨットでレースをしようと思うオーナーは深いキールのレースボートぽいフネにするが、クルージングに徹するなら浅いキールのヨットを選ぶのがベターのチョイスかもしれない。

c0041039_11342356.jpg 左の画像は浅く長いフィンキールの後端に小さいウイングが付いているデザインのキールだ。喫水は1m位か。キールのすぐ後ろにセールドライブのストラットが出ている。プロペラが3翼のフォールディングペラなのでキールぎりぎりの浅いところを通過するとプロペラにダメージを受ける恐れもある。


c0041039_11351934.jpg 2番目の画像は浅いロングキールにセンターボードの出し入れで風上航を稼ぐキールだ。大型のクルージングヨットもこのタイプのキールはよくある。プロペラはフルキールとラダーに保護された部分にあるので座礁とは関係ない。

 2隻とも浅いキールに合わせて短いラダーが装着されているが、ヨットがヒールしたときの舵効きはどうなんだろうね。少し心配。

 でも、前に知り合いが乗っていた「パイオニア11」はキールは浅喫水タイプだがラダーは標準タイプで、キールより深いラダーがついているなど変なヨットだった。座礁すると真っ先にラダーシャフトが曲がってしまい操船困難になったりしていた・・・。
 ヨットにとってはどっちが壊れても大変だが、まだ舵よりキールのほうが頑丈で壊れにくいからなんとか母港まで帰港出来る可能性が高いかなぁ。

c0041039_11541718.jpg もっと浅い場所や海岸でビーティングをしようと思えばリフティングキールやツインキールが付いたヨットもあるが日本では余り普及していない。日本人好みではないのでしょうね。

 もうすぐゴールデンウィークが始ります。
 多くのヨット乗りの皆さんもどこかへクルージングに出掛けられるのでしょうが、大いに楽しんで、フネを壊さず無事にお帰りになるのを心から願っていますヨ。
[PR]

by pac3jp | 2007-04-25 11:50 | ヨットの艤装と艤装品  

<< ボラの話 巡視船「せっつ」の搭載艇 >>