尼ロック(尼崎閘門)を通過する

c0041039_13205825.jpg 尼崎港に「尼ロック」というロック式の水門があることは前から知っていたが、本船用で管理するお役所に事前申請するとか、通行時間が決まっているとかでボクたちのヨットなどは通行できないと思っていた。でも仲間がそのロックの付近に近づいたら勝手に水門が開きだした。彼は驚いて入る意思がないことをジェスチャーし、急いで帰ってきたとか聞いた。

 ボクは前から阪神間の運河をクルージングしようと思っている。この辺りにある運河はヨーロッパの運河と違って工場地帯の中にあり風景も良くないし運河に掛かる橋も多い。また、地盤沈下で水面と橋桁の高さが2mもない場所もある。そこで母船搭載のインフレータブルボートで航行しようと思うと母船(ヨット)を一日中安全に係留するの係留場所が必要になる。ロックで保護された水面は潮汐もないし、波も入ってこない絶好の泊地になりそうだと思い調査を兼ねて出掛けることにした。

c0041039_13284879.jpg 先週末、寒いがよいお天気だ。今日は初めてロックを通過するので、舫い持ち共々3人乗りのヨットででかけた。ハーバーから1時間くらいで「尼ロック」の前まで行くと、なるほど第一水門が開きだした。あわててフェンダーと舫を取り付ける。信号が青に変り、ロックに進入。

c0041039_13294065.jpg 舫を取ろうとするが岸壁が高くビットも500トン船舶用で間隔が広い。でも、小型船用の一段低い岸壁もある。低い岸壁に攀じ登り舫いを取る。入り口が閉じ、出口の水門が開きだす。「轟々と流れ込む水流に舫がきしむ!」なんてことはなかった。丁度、今は小潮どき。僅かな流れがあるだけで港内に入った。

c0041039_13214126.jpg 港内は工場の裏口ばかりだ。コンクリート廃材の破砕作業場が大きな音を出している。荷役している船舶は居なかった。港内を動いているのは我々だけ。全く殺風景な工場裏通りをあちこち偵察する。意外とゴミ等は浮いてない。周囲の岸壁の様子や雰囲気からここに入ってくる船は小型の内航船、それもガット船が多いのだろうと想像した。 ↑画像の正面煙突は旭ガラス尼崎工場。43号線近くまで行ける。

 最近新築されたロックの管理棟や施設付近は芝生が植えられベンチがあり散策できるようにはなっている。でも小公園は付近に住人はいないので利用者はないだろうが、オアシスとしての価値はありそう。そこに絶好のバースを見つけた。ラッキー!
 
 小一時間偵察して、さあ、帰ろうかと第二ロックに行くと今度は自動的に水門が開かない。前で待っているが何の反応もない。暫くしてオペレーターが昼寝をしているのだろうとクルーの意見が一致し、フォグホーンを鳴らすことにした。二、三発鳴らすと、やっと水門が開き帰れる段取りがついた。

 ロック通過2回目でオーナーはもう慣れたのか「舫は1本で良い」とおっしゃった。出口の水門が開くと微速前進を入れて舫1本で流れにフネを立てている。この海で長く培ってきたダグ船長のDNAをお持ちだ。さすが上手いもんである。

 パナマ運河方式のロック水門は全国的に珍しいそうで、一度体験されることをお勧めする。特にフランスやドイツの運河をクルージングしたい方にはぴったりだ。時間を選び大潮時に入れば練習にもなり、面白いかも。
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by pac3jp | 2007-03-12 11:59 | ウオッチング  

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