カーブのついたティラーを作る

 ボクが前に乗っていたヨットはティラーで操船していた。トランサムのラダーヘッドから伸びる真直ぐで、それもアルミパイプ構造で軽量化されたものだった。当時は特に気にもせず使っていたが、いま、ちょっと古いヨットなどでコクピットの床から優美なカーブを描いて立ち上がっているティラーに魅力を感じるようになってきた。

 そんな時、もう大分古くなってきた最初のヤマハ30。ピーターノーリン設計、通称「スカンピ」のティラーを新しく作っているので見せてあげると、そのオーナーさんがあら方出来上がったティラーとその積層型を持ってきてくれた。それはチークと赤松の薄板を交互に貼り合わせて美観と強度を兼ねた美しいカーブをもつティラーをつくる木型だった。ボクには、まずこの木型作りだけでも手こずるね。

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 製作はチーク薄板7枚と赤松の薄板7枚の合計14枚の板を型にあわせ、エポキシ接着剤で交互に張り合わすことから始まった。オーナーはこの工程が難しかったとおっしゃるが、もっと難しい作業はお手伝い兼技術指導の先生が見かねて?やってしまったのかも・・・。

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 幅広く積層された部材をラダーヘッド側から握り手にいたる側面を罫書(ケガキ)き、帯鋸で挽いてゆく。同じく中央部分から下面を握り手まで予定の寸法に罫書き、同じく帯鋸で荒挽きする。その後、仕上げカンナで削りペーパーで念入りに磨く。

c0041039_10285467.jpg 後工程はラダーヘッド金具の取り付け穴を開け、二液性のウレタンニスを塗り、乾くとペーパーを掛け、またニスを塗る。今回は合計12回クリアーニスを厚く塗って仕上げた。この位の大きさは屋内でも作業が出来るのでニスを塗っていてもそう苦労はない。

 前に付いていたティラーと較べてみると木目の取り方が違う。新しい方はティラー上部は全面チーク部分が出ているが、古いものは上部にも下部と同じ様なコンビの削り面が出てしまい少し不細工。

 後はヨットに取り付けるだけだが、コクピットにニスが輝く優美なティラーが付いていると、ヨットの値打ちも一段と上がるとゆうモンですね。ご苦労さんでした!!
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by pac3jp | 2007-03-05 10:35 | ヨットの艤装と艤装品  

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