E-ディフェンス見学

 ボクのウォーキングエリアから少しだけ外れた近くの丘陵に一昨年春、巨大な建物が現れた。「実大三次元震動破壊実験施設 E-ディフェンス」という。それは防災科学技術研究所が、阪神・淡路大震災で発生した構造物被害の教訓を活かし、地震から人命を守る構造物の設計目指して、実物大規模の構造物を実際に建設し、それを破壊して、破壊メカニズムの解明や耐震補強効果の検証等を行う世界最大級で最高性能の実験施設であるという。
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 E-ディフェンスの主要部分は、実際の地震と同じ複雑な三次元の揺れを造り出す15メートル20メートルの震動台で、その上に最大1,200トンの構造物試験体を載せ、阪神・淡路大震災を上回る地震動をおこし、その破壊性状を研究するものだ。

c0041039_9123343.jpg 今日(2/28)は30年前に設計された在来工法の木造住宅で「耐震補強された住宅と耐震補強をしていない住宅」を並べて振動台倒壊実験をすると聞いたので、予約して見学に行った。日頃は静かな施設周辺も多くの車が行き交っている。駐車場では近畿一円は勿論、名古屋、岡山のナンバーを付けた車もある。見学者はさすがに建設関係が多く、皆さん自前のヘルメットを持参している。ボクはヘルメットをお借りして、マンションだと5~6階ぐらいに当る、たか~い3階の見学場所へ上る。

 振動台の上には基礎と耐震補強条件だけが異なる2棟の住宅。計測用センサーケーブルの太い束がコントロールデスクへ出ている。ビデオカメラが周囲に設置され3Dで撮影されるのだろうか。

 予定の時間になりカウントダウンが始まる。・・・3・2・1・0、じぃーっと2棟の住宅を見ていたが地震は起こらない。、やがてやり直しの放送があった。装置の調整不足で油圧が振動台まで来なかったようだ。10分後に再度カウントダウンから阪神大震災の震度7の地震が起こる。耐震補強した家は外壁に僅かなクラックが入っただけだが、補強なしの家は左右に大揺れして1階部分はかなりのダメージ。でも倒壊はしなかった。

c0041039_9133155.jpg この状態の住宅は実際、震災現場のあちこちで見かけたなぁ。引き続いて1回目の60%の余震がはいる。またもや大揺れ、でもまだ建っている。中々しぶとい。
←(左の画像です)
 見学者は実物の住宅が倒壊するのを見たいようで、近所でも失望の声が聞こえる。被害のデータ取りが終わるとコントロールルームから30分後に再度震度7の加震をするとアナウンスされた。これでほとんど壊れた家は倒壊すると思い皆んなは手すりをしっかり持ち身構えた。

c0041039_9141171.jpg 3・2・1・0・GO! 左右に大きく揺れる。前後、左右の揺れが激しくなり、大きな音がして壁が壊れ柱が折れ、補強のない住宅の1階がつぶれ、2階部分が右側に倒壊。あたりからもうもうと砂埃が立ち上がった。ここでよくやった!と拍手が出そうだが、さすがにそんなものはない。

c0041039_919497.jpg ストロボ禁止だがあちこちからピカピカと光っている。これでも補強済み住宅はは多少外壁の一部が落ちたくらいで大した被害はなかった。
鉄枠で囲まれたコンクリートの基礎の下は発泡スチロールが充填されて「弱い地盤」を想定されていたが、緩衝材みたいに働いていたように見えた・・・。

 ボクも阪神・淡路大震災を体験したが、記憶ではもっと長く揺れたように感じたが、この実験を見ているとこんなに短い時間だったのかと改めて思う。でもこの実験では住宅は家財も住宅設備も付いてない空き家だ。我が家は屋根瓦と2階に重い家財が詰まっているのだ。あの揺れでは倒壊の危険は大だ。1階は危険、必ず2階で寝る事にしよう。
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by pac3jp | 2007-03-02 09:36 | ウオッチング  

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