冷却水インテークストレーナの向き

c0041039_9421754.jpg ヨットを上架して船底を見ればあちこちに穴が開いている。ギャレーや手洗いの排水はただのスルハル金具が付いているだけだ。でもシャフトドライブ船のエンジン冷却水インテークは何かしら異物の吸い込みを防ぐストレーナがついている。出っぱったタイプのストレーナーや右の画像のような海水フィルター兼用の金網が付いているものもあるが、これはフジツボなどで詰まり易い。

 一番多いタイプはスコープがついたブロンズのストレーナだ。このストレーナの取り付ける方向がヨットとボートでは海水が入る方向が逆になっているのを最近発見した。まぁ、どっちにしても大して変わりがないようだと思い、ボクが余り気にしなかったからだ。

c0041039_9423442.jpg ←はヨットのストレーナ

 でも強風が吹く続く外洋を何日もセーリングしていると、海水インテークから入る海水の圧力が海水ポンプの僅かなギャップを通過し排気管からエンジンに海水が浸水してくることがあるそうだ。知らずにそのままにしておくとシリンダー内に入った海水で錆が発生、ピストンが固着しエンジンの始動が困難になってくる。そんな事でセーリングヨットの冷却水インテークはサイフォン効果がでる方向に向けて付けられている。

c0041039_9425429.jpg ←モーターボートのインテーク用ストレーナ

 一方、ボートは航走しているときは必ずエンジンは回転し、冷却水はエンジンの回転数に応じて充分に供給されなければならない。よってインテークは海水が前方から押し込まれる方向にインテークは付けられている。

 エンジン内に海水が入る事故はフネの停泊中の起こる冷却水回路のサイフォン効果と航海中に起こる追い波による排気管からの逆流と前述の冷却水からの逆流も考えられる。対策はバキューム(アンチサイフォン)バルブの頻繁な点検と停泊中などエンジンが止まれば冷却水のインテークバルブを閉めること。長距離の航海中は時々エンジンを掛けて排気回路内に海水が溜まらないようにすることなど等だ。

 ボクのように潮の速い瀬戸内沿岸をほとんど機帆走でクルージングしていればそう心配することはない?が、油断は禁物! 今度上架したときにはしっかり確認しておこう。最近セールドライブ艇で予備の冷却水インテークを作っているフネも同じく要注意かな。


参考:以前の関連記事 「海水冷却水がエンジンに浸水」
           「排気管からエンジンへの浸水」 

 
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by pac3jp | 2007-02-23 09:55 | ヨットの艤装と艤装品  

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