カレーうどんと軍用赤飯

 大阪湾奥の西宮周辺には多くのヨット泊地がある。公共ヨットハーバー、私設マリーナ、自主管理泊地、不法係留と言われている泊地など、自分達のヨット・ボートを係留している形態は様々だ。

c0041039_13474227.jpg 昨日、お隣の甲子園浜にある一文字ヨットクラブの泊地前を通ると桟橋から「ここに留めて、寄っていき!」と声がかかった。近くに寄ると顔見知りで古顔ヨット乗りが手を振っていた。空いたバースにフネを繋ぐと、「昼めしも食べていき」とおっしゃる。 桟橋の中ごろにある「屋台のおでん屋」風の厨房で丁度、お昼の準備中で大きな鍋にお肉とにんにくを入れてオリーブ油で炒めていた。カレーうどんを作るそうだ。陸でクラブハウスの建築作業中の人からも「いらっしゃい!」と声がかかった。

 この一文字ヨットクラブはこの付近では唯一の自主管理の泊地を持っているヨットクラブだ。西宮港内に昔あった一文字防波堤に係留していたヨットクラブが三度目の移転で現在の場所に2年くらい前に移ってきた。海面を9000㎡占用し、泊地に面した岸壁にも陸上施設用地の占用許可を取っていると聞いている。

c0041039_13502164.jpg メンバー艇は60隻くらいで長い主桟橋から片方に枝桟橋が出ていてヨットは桟橋係留だ。桟橋はメンバーの共同作業で製作、移転も3度目ともなると桟橋造りも上手くなるのだろう中々立派なもんだ。勿論、電気も水道も来ている。公共ヨットハーバーは桟橋に私物を置くのは禁止だが、ここは船用家財道具から家庭用の冷蔵庫まで置いてある。係留杭の上にはテレビのアンテナまで載っている。

 岸壁では20fコンテナ二段積みのクラブハウスにテラスなど付属施設を建築中だった。メンバーに色んな技能とノウハウをお持ちのひとがいてみんな自前で造ってしまう。コンテナの屋根を見ると夏場の断熱の為か、しっかりと切妻の屋根が載っている。

c0041039_13495483.jpg お昼になり美味しそうに出来上がったカレーうどんのお鍋がテーブルに出ると作業中のメンバーを含め付近にいた15~18人が集まってきた。同時にテーブルには珍しい自衛艦隊用の赤飯が出てきた。これをよく食べている潜水艦のクルーに言わすと缶詰の中ではこれが一番美味しいらしい。ボクも早速、試食させてもらった。

c0041039_1354983.jpg 缶のデザインは全く愛想ないが食べてみると、なるほど美味しい。説明文を読むと25分間も茹でると書いてあったが、ヨットでは難しいかも・・・。まぁ、自衛隊仕様の戦闘食なので「量もあり、美味しい」が、このままでは市場での価格競争力はないだろうという意見で珍しく全員一致した。

 ここで強く感じたのはメンバーが自分たちのヨットクラブに対して持っている意識の違いだった。ボク達の桟橋も35隻くらいの数はいるが、ボクがお話をしたことがないオーナーさんも沢山いる。「隣は何をする人ぞ」都会のマンションの住人のようだ。一方、こちらは「向こう三軒両隣♪」と下町風の付き合いである。
 皆さん仲良く協力してヨットクラブの運営を手伝っていているな、ということだった。また、そうしなくては自前の泊地の管理は出来ないのだが・・・。
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by pac3jp | 2007-02-19 13:58 | ウオッチング  

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