海難事故

c0041039_10545868.jpg 宮崎県都井岬沖70マイルの外洋で大型船に当て逃げされ半沈の漁船が発見された。その後クルーはライフラフトで漂流中に捜索活動中のヘリに発見され72時間振りに救出された。テレビのニュースで船尾だけで浮いている船体を見ていて、もう漁船員は海に投げ出され流れてしまったのかと思っていたが、この船の船長は万が一船を捨てるような状態になったとき、生き延びる為に必要なライフラフトを装備していて、今回しっかりと役に立った。

 このマグロ船は第一種小型漁船に分類され、日本の沿岸から100マイル以内で操業する20トン以下の漁船だ。JCIが要求する安全装備は我々が乗っている小型帆船の沿海区域装備よりも少なく、ほぼ限定沿海区域くらいで良いようだ。当然ライフラフトの搭載義務はない。
 全国に第一種小型漁船が何隻あるかしらないが、大きさから見て日本の沿岸で操業する殆どの漁船が該当するのだろう。漁船の遭難は多ので安全の為に搭載するのは良い考えだが、これが又高いのだ。沿海仕様6人用で40万円くらい。オプションのキャニスター(ケース)や自動脱着装置と工事費を加えれば50万円をオーバーする。そして3年ごとに検査がありその費用に10万円~15万円は掛かる。
 まぁ、漁船の場合はラフトは任意なので検査の義務はないので必ずしもやらなくていいけど・・・。

 一方、ほとんど稼ぎに関係ないヨットでも沿岸20マイルより沖を航海するときは近海区域の資格とライフラフト・イーパブなど救命設備や無線設備としてHFSSBや持ち運び式双方向無線電話機がいる。これでざっと100万円はかかる。それに3年ごとの中間検査や6年目の定期検査でラフト・信号用火薬類の更新・イーパブや無線機のリチウム電池の交換や機器の検査がありこれらに多額の費用が掛かる。

 でもいったん非常事態になったら高かった救命装備も元が取れるというもんだが、大抵のオーナーは自分だけは大丈夫と思っている。でも本当は良い物を装備したい。そして救命設備や無線設備がなんとかもっと安くならないかと願っているのだ。
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 先の週末に桟橋を大きなセールバックを台車に積んで運んでいる知り合いに出会った。「どうしたの?」と声をかけるとシングルハンドでセーリング中に「海保の船と当たってしまった!」とおっしゃる。まさか当て逃げではないだろうが、前方不注意でしっかりと叱られたのだろう。いまからセール屋さんで「大きな窓を付けて貰うんだ」と急いで台車を押していった。

 港の付近で居眠り運転の船は居ないだろうが、どちらの船もよく見張っていて、もし自艇が保持船でも衝突の恐れがあれば注意信号を発し、衝突を避けるために避航船と最善の協力動作をしなくてはならない。と決められているが、ヨットやボートは海の乗り物の中ではホンに小さいものだ。大きな本船や高速で突っ走る漁船までも遠くに見えたら早々と彼らに進路を譲ろう。
 こちらが必ず見えているとは限らない・・・。

そしてボク等は周りをよく見張って安全第一に海を楽しもうよ!!
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by pac3jp | 2007-02-16 11:18 | ウオッチング  

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