白い嵐(WHITE SQUALL)

c0041039_8364034.jpg 最近よく行っている「安い本屋」さんで、~アルバトロス号 最後の航海~「白い嵐」という本を見つけた。10年前の出版で少し古いが充分に面白かった。ついでに安くなっていたDVDまで買ってしまった!!


 この帆船アルバトロス号は1921年にオランダで建造された2本マスト92fのブリガンティン。第2次世界大戦ではドイツ軍がUボートのラジオ船として使われ、1960年当時は少年たちに長期間クルージングしながらスペイン語、英語、数学、生物、航海術など通常の大学進学課程の授業を教える海洋学校になっていた。

c0041039_8394382.jpg
 1960年、アルバトロス号の船長、クリストファー・シェルダンは12人の少年たちをのせてバミューダ諸島のセント・ジョージからガラパゴス諸島まで向かう8ヶ月の船旅に出た。
 彼らは寄港する島々の珍しい風物に感動し、民族の伝統を見聞し、仲間と帆船を操り「団結は力だ」と多くを事を学ぶ楽しい航海だった。やがて素晴らしかった長い航海も終わりに近いメキシコ湾まで帰ってきたとき、彼らが乗り組むアルバトロス号は突然の「白い嵐」に襲われ船は2400mの海底に沈んでしまったのだ。

 彼らの人生を変え、19名のうち6名の命を奪うことになったその「白い嵐」は昔から船乗り達には伝説の嵐として恐れられていた・・・。だが当時はその気象現象がまだはっきりと世の中には理解されていなかったようだ。

 今ではその嵐はダウンバーストとしてその存在が実証されている。ダウンバーストの下降気流の風速は、90m/s以上と壮絶なものに達することがあり、その危険性は広く知られている。ダウンバーストは地上付近に吹き降ろした後、地面あるいは海面にぶつかって水平方向に広がる。この広がりが約4km未満の比較的小型なダウンバーストはマイクロバースト、広がりが4km以上の大型のダウンバーストをマクロバーストと呼んでいる。
 日本でも列車の脱線事故(JR羽越本線脱線事故 2005.12.25)などその被害も多く発生している。

 発生原因としては、主に2つ挙げられる。一つは、積乱雲の中で、膨大な量の水滴が落下しているため、それにより空気が押されることによる。落下する水滴による直接の押し下げのみならず、摩擦のために水滴と共に動く水滴周辺の空気の落下もこともこれを補強する。
 もう一つは、気化熱によるものである。落下中の水滴は空気の乾燥した層を通過する際、急激に蒸発しようとする。このとき熱(気化熱)が奪われて温度が低下し、水滴およびその周辺の密度が増し、これにより下降気流のスピードも増す。これに雹やあられが混じっている場合には、氷が一気に蒸発する際の昇華熱が奪われるため、さらに強い勢いで下降する。この様な物理現象を繰り返しながらより激しい下降気流が形成される。海で発生した場合、「白い嵐」と呼ばれる。『ウィキペディア(Wikipedia)』より

c0041039_841317.jpg 
 この物語は実際にアルバトロス号に乗っていた少年、チャック・ギーグが海難事故の1年後(1961年)に書き上げられた手記である。そしてその手記を題材にして映画「白い嵐」(1995年)が作られ、映画の製作にあわせて手記も再版されたようだ。映画は必ずしも手記を正確に描いている訳ではないが、ちゃんと映画らしい見せ場もあり、美しいカリブやガラパゴスの景色の中で生き生きとクルー達を描いている。


 この映画の短い紹介文には(1960年、6人の少年の命が失われた有名な海難事故を題材に、極限状況下の人間の絆、愛する者を失う悲しみ、そして生き残った者の誇りと痛みを描いた青春冒険映画。延々30分間にも及ぶ船の沈没シーンなどスペクタクル場面の映像と音響の迫力が圧巻。)とある。

 この本や映画は公開された時に見た人もいるでしょうが、本よりも映像でと言うご近所の方にはDVDをお貸しします。ただし、休日、ボクのフネまで取りに来れる方のみと致しますので悪しからずご了承下さいネ。
[PR]

by pac3jp | 2007-02-02 08:49 |  

<< HAT神戸へランチクルージング♪ ヨットのハードドジャー >>