もし、桟橋から落ちたら!

 寒い時期にハーバーの桟橋から落水すると大変だ。水温も低いし、厚手の防寒衣料を着用している場合も多いので海水に浸かってしまうと思うように身体が動かない。夏には何とか攀じ登れた桟橋も海面に近い舫いロープまで足が上がらないのだ。救助を呼ぶにも休日ならば桟橋に人影もあるが、冬場のウィークデイでは万事休すだ。でも何とか「自力」で海面から37cm~50cmはある桟橋に上がらなければならない。

c0041039_115072.jpg そんな状況になったとき、自艇側の効果的な装備はと考えていると、古いクルージングワールド誌(※1)からスターンのラダーステップを降ろす←左の記事を見つけた。
 スターンパルピットと直角に交差するラダーにハッチピンで固定するのだ。画像は1ヶ所だが不安なら両側に金具を取り付けて海面まで届く細いロープを繋いでおけばいいのだ。スターンがワイヤーで結ばれていても同じように出来ると思うが心配ならその部分のみパイプを入れてもいい。
 万が一、桟橋から落水してしまったら慌てずヨットのスターンにまわり、このロープを引けばラダーがバシャと落ちてくる。このハシゴなら少々着膨れした衣服が水に浸かってもデッキまでは上がれるだろう。

c0041039_1142638.jpg こんなラダーステップのトリップシステム?がシングルハンドの航海中にも有効だよという記事(※2)も見つけた。タイトルは「シングルハンドのラストチャンス」とある。航海中に不幸にして落水してしまったら、予め船尾から流している5m程のラインになんとか掴まり、スターンまで行き、ラダーステップを外す。その際ステップに連結された細いロープがオーパイの解除ピンを抜きヨットを止めるというシステムだ。
 機帆走の場合は流したロープが不注意でプロペラに巻き込んでしまう危険もあるが、セーリングでは問題ない。
 フネから落水しない装備をしっかり付けることが大前提だが、用意周到なこんな仕掛けも大切だね。


 
 桟橋からの落水は酔っ払って落ちることも多いが、艇の発着作業中にもよく発生する。自分のバースの周りをよく観察して安全に桟橋に戻れる場所を見つけるか、あるいは密かに専用のラダーを設置するかだが、ヤッパリ一番有効と思えるのは明日からスポーツジムに通いマシンで筋力を鍛え、もし落ちても軽々と桟橋に上がってくることだろうが、実はこれがボクには一番難しいのだ!・・・いや不可能かも。

【参考】
(※1):CRUSING WORLD Sep1996
(※2):クルージングアイデア101 舵社
以前の記事から:「ポンツーンの高さ」
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by pac3jp | 2007-01-10 11:13 | ヨットの艤装と艤装品  

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