スターンアンカーについて
ヨットのスターンアンカーの種類やサイズはオーナーの好みで様々だが、数艇からその装備を観察させてもらった。
アンカーローラーに乗ってないアンカーは普通は手で揚げることになる。そうすると自分のフネがクルージング先で出会うであろう最大の風速のなかでも安全アンカーリングできるサイズを選ぶことになるが、原則は手で揚げることなので一番の条件は「軽い」ことだろう。
↑画像は33fのヨットにFORTRESSアルミアンカーをハンドレールに専用パーツで取り付けている。大きさははっきり判らないがカタログを見ると33f~38fが適応範囲のボートとなっているので多分10ポンドのアンカーだろう。スチールでは14Ib~18Ibクラスが互換なのでかなり軽くなる。
次の画像は38fのクルージング艇だが同じく15ポンド位のFORTRESSをスターンアーチの中ほどに引っ掛けてある。アンカーチェーンはデッキの三方ローラーにリードされている。ロープがトランサムと擦れる部分はチャンと擦れ止めが取り付けてある。アルミアンカーは軽いので収納も簡単だ。このトランサムアーチをよく見ると右舷の高いところに小さいステップが付いている。潮汐差の大きい港で横付けしたときの乗降に便利かも。
←もう一隻は同じくナウティキャットだがフラットロープを巻いたリールとスチールのフレークアンカーが並べてセットしてある。このメーカーのヨットはこういうアンカーとラインの配置になっている。でも使わないときはすっきりと片付くが、泥を洗ったり、塩抜きをしようとする時はリールから再度外さなくてはならないのでボクは面倒かなと思う。それにロープも高そうだ。
どちらにしてもスターンアンカーの槍付けより選択余地のない泊地ではスマートに格好よくアンカリングしたいもんですね。
それには、やっぱ、装備を手際よく扱える日頃からの練習がものをいうでしょうね。
by pac3jp | 2006-12-01 10:19 | アンカー