沖縄までやっと沿海区域になりそうだ!

 下の画像は北九州のヨットマンKURIさんから情報を頂いた南九州新聞の記事である。(関西エリアの新聞はこんなことは絶対報道しないなぁ)
 さすが鹿児島の新聞だ。
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 長年、九州本土から奄美大島方面にクルージングしたいプアーなセーラーを経済的に阻んでいた、たった3マイルの近海区域がやっと解消されることが決まった。後は法令を改正する手続きが残るだけでもう時間の問題だ。
 今まで沿海仕様のヨットはこの近海区間を通過しないと沖縄方面に行けないので皆さん苦労していた。東から来ると鹿児島で有効期限のある臨航を取ってから沖縄方面に入ってゆく。時間もかかるし費用もいる。そんな事で「日本一周航海の定義」に沖縄を入れる、入れないなんて言っていた人もいたとか・・・。
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 ボク達も本州の沿海区域の最南端まで行って見ようとトカラ列島の宝島までクルージングしたこともあった。もうすぐ奄美大島なのに装備が足りないので残念ながら寂しい宝島の前篭港から引き返してきた。
↑画像は前篭港

 船検の航行区域を全沿海でとると、沿海区域の定義は以下のようになっている。

「日本国を形成する北海道, 本州, 九州, 四国及びそれに属する特定の島,
朝鮮半島並びに樺太本島(北緯50度以北の区域を除く。)の海岸20海里以内の水域」


 この定義を読むと、鹿児島から点々とトカラの島々でつながり奄美から沖縄に至る途中に僅か3マイルの近海区域があり、そこを通ってしまうと法律を犯したと罰せられるなんて普通の人では考え付かないだろう。

 こんな事があった。彼は南国の太陽と青い海に憧れてヨットを始めようと思ったのだろう。ヨットスクールでセーリングを習い、経験豊かな元ビルダーのアドバイスを受け、充分な大きさの外洋ヨットを買った。そして、自分とその友人たちで周辺のクルージングをし、ヨットの運用とクルージングの体験を積んでいった。
 そしてある日、当初の目的地だった南の島々、沖縄に向けて一人で出港していった。航海は概ね順調だったそうだ。だが、奄美大島・名瀬港に入って状況は変った。ヨットでこの港に入ると必ず海上保安官の臨検がある。その日も彼らはやってきた。書類の検査を始めると航行区域は沿海であり、臨航もとってない。本州からここに入るには近海区域の資格がないと駄目ですよ。知らなかったのですか?と聞かれたが、ヨットスクールもビルダーもそんなことは誰~れも教えてくれなかったのだ。結果、長々と続く取調べで大弱り。 
 でも救いの神はいたのだ・・・結局、すぐにもう帰ってよいという事になり早々に帰ってきたよと聞いた。

 もうしばらくすると沿海仕様のヨットで奄美大島に行っても航行区域違反といわれることはないが、後に近海区域として残るのは殆どが本物の離島だ。東の八丈島、小笠原諸島。南西方面では先島諸島の宮古島・石垣島だ。そこまで行くヨットには当然ながら充分な耐航能力と安全装備は必要だね。


参考1.航行区域に関連するマイブログ「限定近海」
  2.南日本新聞の記事
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by pac3jp | 2006-11-24 09:50 | クルージング  

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