スターンのアンカーローラー装備

 クルージングヨットは大抵スターンにアンカーを取り付けている。日本の国内クルージングではスターンアンカーの槍付けが多いのもその理由かもしれない。そのスターンにセットされたアンカーをどう運用しているかはフネのアンカー装備が大きくものをいう。
 比較的小型のヨットで小さいアンカーならば手で充分引き上がられるが、アンカーとチェーンと合わせて20kgを越す重さになってくると辛くなってくる。スターンデッキに三方ローラーを取り付けてウインチで巻き上げるようにしたフネもあるがアンカーをセットしたままでおきたいときはどうしてもアンカーローラーが必要だ。

 我々のハーバーに係留しているヨットの内、スターンにアンカーローラーを装着しているフネは割合少ない。また、新艇から専用のアンカーローラーをセットしているクルージングヨットはナウティキャットだけだったと思う。

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 通常はスターンデッキからアンカーローラーを外へ突き出してそこにアンカーをセットしている。左側のヨットはチークの角材にアンカーローラーを取り付けて、反対側端のほうに小さなクロスビットがみえる。右側のヨットははダブルエンダーで船尾の形状が丸いのでアンカーローラーをブルワークから斜めに突き出し下からパイプで補強している。

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 上の2隻のナウティキャットはほぼ同じ仕組みだ。スターン下部に可倒式のアンカーローラーにブルースアンカーを付けている。アンカーを出し入れるときは外側に倒れて錨が船体に当たらない様になっている。フネの大きさがチョット違うが、アンカーラインはウインドラスに巻き取られるようになっているのだろう。

c0041039_953238.jpg もう一隻のナウティキャットはダンフォースアンカーがアンカーローラーにセットされている。アンカーローラーは船尾側に倒れてトランサムの端についている金具に嵌まり込んでアンカーローラーの揺れを抑えているのだろう。アンカーの付近にベルトタイプのアンカーロープがリールに巻かれて取り付けてあったので普通はそれをお使いなんだろう。

 
 
 近所の港で港湾工事のガット船がバウアンカーとスターンのアンカーを見事に使って岸壁に平行に係留し、土砂の荷役をして、終われば岸壁に押される強風もなんのその。自分のアンカーを引いてさっさと出航して行った。流石、と思って見ていたが、ヨットもバウとスターンのアンカーを本船並みのシーマンシップと強力なウインドラスが使えたら良いのにとは思うが、ボクらはフネで営業しているわけではないのだ。ゆっくりと、そして確実にアンカリングできたらそれで充分だね。
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by pac3jp | 2006-11-10 10:01 | アンカー  

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