ヨットのヘッド(トイレ)

 大昔から人々は海にフネを浮かべ魚を追い、遠い海のかなたに交易を求めて航海してきた。だが、帆船の大航海時代になっても船に個室トイレてなものは無かった。でも帆船も人間が操っているのでトイレは必要だった。その場所は船の舳先の部分、船首像の下のあたりにあった。帆船の場合、船の進行方向が風下になることが多く、落下物は風の力で前方に飛ばされ、船体を汚すことがない。もし汚れても波が洗い流してくれるため、非常に好都合な場所だったのだ。 
 ↓↓の画像は日本丸なので当然この付近にトイレはついてない・・・
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 古い時代には、マストと舳先をつなぐロープにぶら下がって用を足すというアクロバット的なことも行われていたが、やがて船首部に腰掛式の便器が装備されるようになった。そんなことで昔、英国海軍などでは船のトイレを「ヘッド(船首)」と呼んでいた。
 以来、時代が移っても古いヨット乗り達もトイレのことを「ヘッド」と呼んでいるのだ。

 今時はそのトイレもクルージングヨットでは30fを越すくらいからは個室になっているが、それ以下はバースやロッカーと兼用になっている場合が多い。上品な?ヨットマン・ヨットウーマン達は大体そこで用を足す。

 一方、同じ海で行き会う沿岸漁船はそんな上品な物は付いてないようだ。ペーパーロールを握って帆船時代そのままで用を足しているのを目撃した事がある。お客を乗せる釣り船は少し品良く、艫のデッキにドボン水洗タイプの小屋がついてる船もあった。

 だが、外洋をヨットで長距離航海するシングルハンダーは又、原始に戻るらしい。誰~れもいない大海原。太陽と海と自分しか存在しない場所で何も狭いトイレですることはない。スターンデッキで気持ちよく用を足し、後は海水が勝手に洗い流す。ウオッシュレットも海水でドバッとやればいい。だが、海に落ちたら元も子もないのでしっかりとハーネスで繋がれて・・・。

航海中のヨットでは、気持ち良い事も決して楽には出来ないないようですね!
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by pac3jp | 2006-10-20 08:23 | クルージング  

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