巨大なコンテナ船がやってきた「エマ マースク」

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 先週、神戸港六甲アイランドのマースクバースに巨大なコンテナ船が入ってきた。世界最大のコンテナ船「エマ・マースク」(約17万トン)で20フィートコンテナ換算で11,000個を積載できる超大型船だ。 全長約400m、全幅約56m。パナマ運河は通れない大きさだ。でも欧州~アジア間専用では関係ないか。スターンから喫水標を見れば満載で約17mとなっている。神戸港で最初に出来たコンテナバースがもう使えないと聞いていたが、この喫水ラインを見て納得した。

 ボクのフネは喫水1.7mだが停泊するときは20パーセントのマージンで最低でも2mの水深は欲しい。この巨大なコンテナ船では水深20m以上は必要になるのだろうか。でもここの水深はそんなに深くない。
 この付近の岸壁はコンテナ船ずらっと横付けで着く。横から通してみると東側のNYKの7~8万トンクラスが小さく見える。「エマ・マースク」の横幅はかなり広い。コンテナクレーンの長いアームがもう一杯だ。スターンデッキに積まれたコンテナを数えると22個ある。黒いNYKコンテナ船はデッキには12個並んでいるだけだ。凡そ倍の幅がある。
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 前に回ると40フィート以上はありそうな巨大なバルバスバウが付いている。バウスラスターマークが2個、、マースクライン船のアンカーはみんなハルに嵌まり込むタイプでこのフネもそのようになっている。400mもある長い船体もまだ新しいのでダグボートがつける傷もない。

 ブリッジを見上げるとマストにデンマークの国旗がはためいていた。デンマークもドイツも北欧の外航船はしっかりと船籍は自国に登録している。それに較べて日本の外航船は殆どが便宜置籍船になっていて近所のバースに入ってくる日本郵船や川崎汽船も船籍はパナマだ。日本の命運を担って海外からエネルギーや多くの生活物資を輸送する船舶のうち日本国籍の外航船は100隻を割ったといわれている。

 外航船の国旗を見ると生来の心配性?が頭をもたげてくるのだ。もし、いざという事態になったとき日本商船隊はどうなるのだろうかと。船は外国籍、船員は殆ど、あるいは全員外国人の船もある。日本国の船会社の指令通りに運航できるのだろうか。
 多分、大幅な危険手当を出すといっても外航船舶を運航する人手は激減して、国内の物資不足が大問題になるでしょうね。
 そうならない事を願っているが、もしそういう事態になった時、国民の生活を守る術は出来ているのだろうか。大いに心配ではある。
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by pac3jp | 2006-10-18 10:12 | 貨物船  

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