暗岩・洗岩・干出岩

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 ヨットの大敵、「暗礁」はチャートで暗岩は+マーク、洗岩は米(こめ)マーク、干出岩は*・※マークが記されている。潮位が高くなれば暗岩は勿論だが、白い牙を剥いている危険な干出岩や洗岩もほぼ隠れてしまい、ただ静かな海面が広がっているようにしか見えない。

 和歌山・加太の田倉崎はプレジャーボートが暗礁に乗り上げる座礁事故の多い場所だと和歌山海上保安部がWebで注意を呼びかけているし、同じく田辺湾では暗岩、洗岩、干出岩、干出浜(岩)と海図図式の見本のように危険な障害物が並んでいて、不注意な船乗りを狙っている。ボクの知り合いもここで座礁してしまったフネは知ってるだけでも3隻はいる。

 こんな危険な海域も航路であれば浮標が入っていて、詳細な海図があれば容易に安全な航路を辿って行ける。でもヨットの航海はいつも本船航路ばかり走ってはいない。今日の停泊地が本船航路から外れた初めて入る小さな港や、湾奥の岬の脇にある小さな桟橋だったりする。

 入港には港域を詳細に記した港泊図が必要だが、そこまで完璧に海図を揃えているヨットはそうないだろう。最もその泊地が港泊図や小型船港湾案内にも載っていないかもしれない。その場合は手持ちで一番大尺度の海図を用意して、危険な場所を避けアプローチのコースをひく。後はチャート上で船位を確認しながら泊地に入ってゆく事になる。

 例えば9月29日付《前方ソナー》で書いた広島・江田内「能美海の駅」はチャートは広島湾(1/60000)である。港泊図はない。湾内の海面は広島名物の牡蠣筏が一杯である。目的の係留場所は暗礁地帯の東側にある。桟橋の管理者は「大回りして入ってください」といっている。

 こんな状況には紙海図とGPSの組み合わせでは位置の確認は大層だが、電子チャートとGPSによるナビゲーションは非常に簡単である。
 ↓は紙海図に出航コースを書き込んだもの。入港はショートカットをして大騒ぎになった!
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 同じく電子チャートが描く付近のチャート↓。 実際はフネの位置と航跡が表示される。
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 干潮時に入れば洗岩、干出岩などの概要は判るが、運悪く満潮時に当たるとその暗礁がある海面に小さいボールブイが浮かんでいるだけだ。これは地元船のみが理解できるブイでビジターは全く何かわからない。こういう危険な場所には海保でしっかりとした浮標を入れて欲しいもんだとのご意見(仲間内で・・・)もあるが、まぁ、しっかりとナビゲーションするしかないでしょうね。
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by pac3jp | 2006-10-02 09:48 | シーマンシップ  

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