前方ソナー

 ボクはフネでは余り魚釣りをしない方である。またそう興味もない。でもヨット乗りでも釣り好きは多く魚探を装備しているフネも多いようだ。魚群も見えて海底の状況もよくわかりるから測深計よりいいと言う人もいる。普通の魚探は船底から海底に超音波を発信し海底や魚群から反射してくる音波をLCDに表示させている。そして主にそのフネの真下を見ているのだ。

 ヨットでもボートでも衝突以外には座礁が一番怖い事故だ。沈没の可能性も高い。でも大抵のヨットは多かれ少なかれ座礁の経験はあるようだ。
 数年前、ご近所のヨットがクルージング先の笠岡諸島を航行中、「小さな島の沖に張った根に座礁してしもうた」と帰ってからお聞きした。ヨットの座礁は普通船体の一番深い部分のキールかラダーが海底の障害物に当たるもんだが、このヨットはボトムの部分に傷があった。潜って確認してもたいした事はないと判断して、定期的に上架する時期まで半年もそのままで乗っていた。
 だが、上架して詳細に見るとボトムの傷は深く、FRP層の殆どが破砕し、あと一皮だけで浸水を防いでいたそうだ。もし、その間艇体がきしむ程の海況の海で乗っていれば傷口が裂けて大事になったかもしれない。オーナーは人徳も金毘羅さんの信仰も篤いお方ではあるが、運も付いていた。ラッキー!!

 そこで、少し遅きに失した気もするが、一時帰国していた世界一周中の「彼の専属メカニック」が航海安全のために海底の前方ある浅瀬が見える「前方ソナー」を付けてくれた。
  ↓画像は同等品。
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interface iScan V90 Color Forward Looking Sonar
  Only $1,599.00 
w/Thru-Hull Transducer
 

今年5月、仲間と広島県江田島の江田内「能美海の駅」に停泊したとき、朝の出航は満潮で干出岩が全く見えない海上でフリートを先導して難しい航路を安全に導いてくれた。多分大緊張だったのだろう。その場所は海図を見ても判るが岸から0.4M(≒700m)沖まで0.9mの暗岩から5ヵ所の干出岩まである危険な磯が続いている海だ。そして周りは全部カキ筏が取り囲んでいる。可航範囲は狭い。

 後からお聞きすると前方にあって海底から立ち上がる孤立岩は見えているそうだ。魚探や測深計では前方の障害物は見えない。ここで前方ソナーを装備している真価が発揮されたのだ。

c0041039_11194852.jpg もう1隻、前方ソナーを装備したクルージングヨットがあった。新しいナウティキャット44だ。オーナーが丁寧に画面の説明してくれた。そのソナーのセンサーは船底にある。それも前方を見るために船底からは少々出っ張っている。レーサーなら絶対つけない代物だ。でもクルージングヨットはスピードロスよりも安全な航海を続けられることが一番大事なのだ。
(少し見難いが細長い出っ張りがセンサーです)
 
 浅い海域を好んで航海する人や過去に何回も座礁の経験がある人はチョット高いけど是非とも装備する事をお勧めする。でも危険ヶ所ではちゃんとソナーを見なくてはいけませんよ!!
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by pac3jp | 2006-09-29 11:31 | ヨットの艤装と艤装品  

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