落水者救助訓練をやってみました!

 先週末、港外で仲間のヨットと2隻でライフスリングを使っての落水者救助訓練をやってみた。海上は西の風、15~16ノット、小型の三角波があり訓練には絶好の海面だ。予定では実際にクルーが落水者になるはずだったが、波のある海で怪我をさせてもいけないので、しずく型フェンダーに錘を付けたものをダミーに使うことにした。我艇にはクルーと見学兼お手伝いのお仲間8名が乗り込んだ。同じく僚艇は6名が乗り組み、エンジンを使って落水者を救助する方法で訓練を行った。
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ボクはクイック・ストップ法でセーリングから帆走で落水者を救助する方法にトライした。

1回目
落水!の声と同時に馬蹄形浮環を目印に投下。続いてライフスリングを投下。ヨットの舵を風上に切り、ジブに裏風を入れながら風下へ。ライフスリングのロープは40m程の長さだ。でも以外に早くヨットは回転してしまう。やがて、落水者にライフスリングが届く前にヨットとスリングのロープが交差し、ヨットの下にロープが入ってしまい1回目の救助は失敗。

2回目
落水!からライフスリングの投入までは同じだが、スリングのロープを少し短めに、救助するヨットの回転半径を1回目より大きくして充分の長さでスリングを曳くという感じで流した。これは良かった。ライフスリングが上手く落水者に届き落水者を確保できた。
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 だがこの後、ジブのファーリング、メンセールのセールダウン、落水者の引き上げ作業となる訳だが、その場面はハーバーの桟橋に繋いだヨットでやってみた。

 引き上用のリグは長さを決めたスピンハリとそれに取り付ける3パーツのテークルセットだ。

 ライフスリングに確保した負傷した落水者を艇に引き寄せ、まず、ミズンのクリートにスリングのロープをクリートしその後、引上げ用のフックをスリングのD環にかける。テークルセットはシートウインチにスムースに巻き取れるロープ角度になるようにスナッチブロックで調整する。画像では75kgの男性を女性一人で容易に引き上げられた。
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 見学者からウインチで巻き上げるのならスピンハリ1本で吊ったらどうだとの意見があり、体重32kgの子供を吊ってみたがスピンハリのロープ摩擦もありウインチ作業はかなり重い。カッパを着た70~80kgの男性をスピンハリ1本で吊り上げるにはチョット不可能に近いと思う。

 ここでも注意力不足で数点のミスがあった。

1.スピンハリのスナップシャックルとテークルセットを繋いだがスナップシャックルのロックが甘くテンションが掛かると外れてしまった。

2.落水者をヨットに引き寄せたときにクリートしたスリングロープを外すのを忘れ、ウインチを巻き上げ、D環につけたスナップフックが破損した。

 以上、落水者救助訓練の概要報告だが、実際やってみて多くの教訓を得たが全体の印象はこのように自力でデッキに戻れない落水者をショートハンドで救助するのは中々難しいなと思った。が、決して不可能ではないことも判った。各艇のオーナーとクルーが定期的に落水者救助訓練を実施して自艇の安全装備の取り扱いに慣れ、非常時の操船方法が上達してくればやがて、女性パートナーが負傷した男性スキッパーを救助する事も充分出来るはずだと思っている。

 また、救助法も何種類もあるので試してみて、自分にあった方法を選んで練習するのが上達の早道かもしれない。
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by pac3jp | 2006-09-13 08:57 | シーマンシップ  

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