灯台を利用していますか?

 仲間のヨットマンがある時、海保の担当者から「灯台をよく利用していますか?」と質問されたそうだ。沿岸では普通に設置されている燈台だけど・・・ボクもそう聞かれたら??と考えてしまう。
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 まず、燈台の定義から。 「燈台とは船舶が陸地、主要変針点又は船位を確認する際の目標とするために沿岸に設置した構造物及び港湾の所在・港口などをしめすために港湾などに設置した構造物で、燈光を発し構造が搭状のものを燈台という。」

 そして「船舶に障害物の存在を知らせるため又は航路の存在を示すために、岩礁、浅瀬などに設置した構造物で、燈光を発するものを燈標という」とあるので港の防波堤の上にあるのは燈台で神戸垂水沖にある通称「垂水の燈台」は正式には「平磯燈標」である。

 クルージングする時など予定のコースをチャートに記入するときには目標点を岬の灯台や航路の浮標を変針点に選んでいる。航海日誌には正横を通過した時間を記入したりもしている。
 海上でみるボクが馴染みの深い灯台と言えば明石海峡の江崎燈台や備讃瀬戸の男木島燈台など昔から重要な航路筋にある立派な灯台を思い浮かべる。明治新政府がお抱え外国人の指導で造った石つくりの風格のある灯台だ。航路の重要な場所に今でも健在である。 でも、港の入り口にある燈台はそう立派なものはないが、沖から帰ってくるときは昼も夜も重要な目印だ。

 航路標識の中でも燈台は英語ではライトハウスといわれるように夜間にその真価が発揮される。真っ黒な闇の中から規則正しく固有の光りを発し、その存在を示して船舶の安全な航海をサポートしているのだ。
 ボクもGPSプロッターが普及する以前の夜間航海では燈台の灯質を必ずチェックしたもんです。でも最近は夜間の航海も少なくなったし、光達距離の大きい明るい燈台は電子チャートで方位と距離を確認し、どの燈台かすぐにわかる。ストップウオッチで計測する手間は要らなくなった。
 ボク達仲間のヨット乗りの中では夜間航海のナビゲーションでは燈台の重要性はGPSに負けているように思う。確かに夜間に海図で船位を求めるのは手間がかかるが電子チャートでのナビゲーションは簡単だ。それに技量による誤差もない。
 そうは言ってもボクのクルージングで航路標識全般の利用が減った訳ではない。初めて入る海域では航路標識の全てをしっかりと確認して安全な航海を心がけているのだ。

 でも、航路標識の管理者から灯台をよく利用しているかと聞かれたら、利用価値のなくなった航路標識を廃止しようといているのかなぁと思ってしまう。所によっては利用者が少なく港湾の航路標識としての使命の終わったかのような燈台もあるだろう。だからと言っても燈台や浮標がなくなっても大いに困る。

 定期航路がなくなり住民がいなくなっても港の灯台と桟橋は残して欲しいと願っている。小型船の避難港に、そしてクルージングヨットの寄港先にもなるしね・・・。
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by pac3jp | 2006-08-25 11:04 | 海保  

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