波浪観測塔

c0041039_104886.jpg ずっと前、観測塔のある位置は西宮港奥の泊地から見れば約5マイル、六甲アイランドの沖の方にあって、セーリングの目標や練習時の回航マークとして丁度良い距離にあったので、よく使っていた。その観測塔も最近はだんだんと沖に伸びてきた新しい埋立地から僅か数百mの距離になってしまい、その付近に神戸港中央航路の航路ブイまで出来てマークとしての価値は大分落ちてしまったなと、勝手に思っている。
でも、釣り好きには好ポイントなのか、いつもよく釣り船が集まっている。

 昔から親しんできた観測塔だが、ボクがよく観測?(観察)したのはヨットのレースも練習もしなくなった頃からだ。海底から立ち上がった鋼管やぐらの上に観測ステーションが載っている。最上部からはデータリンクのアンテナと風向風速計のポールが立っている。本体部分の上部には標識灯と、観測機器の電源である大きな太陽電池パネルが3枚設置されているのが見える。

 衝突予防の大きなレーダーリフレクターがついている。この海上の構造物も我々が衝突しても、こちらが壊れるだけだが、大型船に当てられたら観測塔が壊れる。かって、復旧中の観測塔を見たこともある。でも、こんなに陸近くになってしまったので大型船の衝突はもうないだろうね。

 以前は格好のマークだった、この波浪観測塔の本来の業務は「全国港湾海洋波浪情報網」の1部に組み込まれて波浪や気象のデータを送っている重要な観測局なのだ。観測塔の東40mの海底にドップラー効果を応用したセンサー(海象計)が設置され、波の波向情報を得ている。


 ナウファス(全国港湾海洋波浪情報網:NOWPHAS:Nationwide Ocean Wave information network for Ports and HArbourS)は、国土交通省港湾局、各地方整備局、北海道開発局、沖縄総合事務局、国土技術総合政策研究所および独立行政法人港湾空港技術研究所の相互協力のもとに構築・運営されている我が国沿岸の波浪情報網です。
2003年4月現在で、55観測地点で観測された全国沿岸の波浪情報は、リアルタイムで港湾空港技術研究所に収集されます。ナウファス波浪観測情報は、気象庁による波浪予報に活用され海の安全に貢献するとともに、蓄積された長期間のデータの統計解析を通じて、港湾・海岸・空港事業の計画・調査・設計・施工をはじめとした、沿岸域の開発・利用・防災に幅広く活用されています


 皆さんのお役に立つかどうかは判りませんが、この観測塔からの波浪のデータは略リアルタイムでここから見る事が出来ます。あわせて山陰・柴山港、和歌山・潮岬の波の高さも見る事が出来ます。

 こうして現在の波浪観測塔を見ていると、現在の場所は波の観測には余り適当ではなくなっているではないかと思う。観測塔のすぐ北に長方形の埋立地があり周囲は垂直のコンクリート護岸であり、三角波の多いところだ。でも、申し訳のように観測塔に面した部分は波消しブロックが入っている。

 でも、ボクにとっては利用価値がなくなった?観測塔も、数ヶ月振りにクルージングから帰って来た時、少しくさい、濁った海に立っているのを見ていると、なんとなく懐かしい思いがするのは多分ボクだけではないでしょうね。
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by pac3jp | 2006-07-14 10:12 | ウオッチング  

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