ガスオーブンの改造

c0041039_9365816.jpg 外国からの輸入されるクルージング艇は必ず、ガスオーブンが付いたレンジが装備されている。欧米ではオーブンでパンを焼いたり通常の料理にもよく使っていると聞いている。しかし、日本の家庭ではガスオーブンよりも電子レンジとコンロについた焼き物専用のグリルをよく使っている。食文化が違う国からの輸入品はこういう不都合がよくある。

 ヨットの中ではガスオーブンの本来以外の使い道は小物入れぐらいしかない。外してしまったらコンロを別に買わなくてはならないし、狭いヨットのギャレーで貴重なスペースを小物入れにするのは勿体ない。オーブンを取り外してレンジに電子レンジを組みこんだデュフォー36のオーナーがいらしたので、頂いた「改造手順」も合わせてご紹介しよう。

1)機種選定
  ENO 0120に組み込む電子レンジの選択、家電量販店で各社の
  カタログを集め  組込可能な機種探し 巾、高さ、奥行き寸
  法が適当な東芝ER-C2に決定する。
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2)作業プラン
  ガスオーブンの両側面のSUSプレートを利用しバーナー架台と
  電子レンジを接続するプラン。
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3)分解作業
  ガス管の処理や注意点
     ガスオーブンのバーナーとオーブンをつないでいる銅パイプ
     3mm位をニッパで切り、切口かからガスが漏れないように
     二重に折り曲げかしめる。
  コックの処理   
     コンロ内でコックを通じて分岐しておりオーブンのコックは
     残しており間違いでオーブンのコックを開けてもパイプで止
     まります。

  側面のSUSプレートを外し、ホーロー引きのオーブン本体を取り
  外す。

4)材料の準備
  アングル材:SUS 25x25x500:1本、アルミ 20x20x500:
  1本、20x20x290:4本、
  木材:60x20x290:2本、ラッチ金物、SUSタッピングナベ
  4x10:12本、4x20:8本 5x10:2本、ボルトナット5x15:
  4本、5mm平ワッシャ:10個、電子レンジ

5)組立
  電子レンジ内部の機器を壊さない様に3.2mmの先穴を開け
  SUS20x20x290:4本、を取り付け、後ろ側の寸法の不足分を
  木材で調整し取付、前後のアングルを取付、側面プレートを取り付
  け、ジンバル固定用のラッチを取付完了。

 ヨットで電子レンジを使うにはまず交流100V電源の確保が必要だ。消費電力1kwの電子レンジがあったとしよう。陸電があれば問題はないが12V のバッテリーから取る場合は1kw以上のインバーターが必要だ。電子レンジが作動中はバッテリーからインバーターへ80A~90Aの大電流が流れる。余裕あるバッテリー容量と消費された電力に見合う充電ができるオルタネーターかバッテリーチャージャーが必須だ。

 ちなみにご紹介したヨットのAC100V電源は100V-2.5KVAエンジン直動オルタネータ(交流発電機)とバッテリーバンクからは大容量のオルタネーター及び陸電からの統合システムで賄っておられる。

 ボクの場合、大容量のインバーターを搭載してないので電子レンジはない。従ってガスオーブンは本来の用途に使っている。ヨット内の食事を洋風化して、主食はパンを焼いてっと・・・痩せ我慢?ではなく適当に使っているのだ・・・。

ご注意:この改造記事は工作の安全を保証するものではありません。改造をする場合は各自の自己責任でお願いします。なお、ヨット内でプロパンガスを使う場合はガス遮断弁とガス漏れ警報器の設置をお勧めします。
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by pac3jp | 2006-06-21 10:07 | ヨットの艤装と艤装品  

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