コックピットテーブル

 ヨットのカタログを見ているとコクピットに豪華なお料理が盛り付けられた立派なつくりのコックピットテーブルが写っていたりするが、「普通のヨット」ではこれは良いな、と思うテーブルが付いているヨットは少ない。

c0041039_1301665.jpg 先日、久しぶりにお会いした先輩ヨットマンのフネで気になるテーブル兼スツールを見つけた。
 ヨットにお邪魔すると「さぁ 一杯飲んでいけ」とキャビンから引っ張り出してこられたのは塗装されたスツール風の低目の台だった。
 それはテーブルと言うのだろうか、天板を取ると1升ビンが6本入るお酒屋さんの店先でよく見かけるプラスチックの通函である。中には焼酎と日本酒の飲みさしの1升ビンとウイスキーやラムのビンが無造作に突っ込んであった。

 「どれ のむか?」と聞かれ、7割方残っている黒糖焼酎を頂く。

 天板を載せたらコクピットシートと同じ高さのテーブルになった。 すかさずグラスとおつまみのお皿が奥から出てきてそのテーブルに載った。小人数のパーティには丁度のサイズだ。テーブルは酒ビンの重さで安定しているので躓いた位では倒れない。移動も簡単。航海中も縦長なので収納しやすい。それに製作材料費は安いし、作るのも簡単そうだ。

 誰が作ったのですかとお聞きすると「わしが作った」とおっしゃる。かの先生は工業デザイナーで大学で長らく教鞭を執っておられた方だ。椅子のデザイン一つでヨットを買ったとの伝説?もお持ちである。

 夜も更け、黒糖焼酎も残り少なくなってきた。小ぶりなコクピットテーブルを見ていると、なんか素晴らしいものに見えてきた。
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by pac3jp | 2006-05-15 13:06 | ヨットの艤装と艤装品  

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