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潮汐表を使う


潮汐表を使う_c0041039_132326.jpg 西日本のクルージングヨットでは瀬戸内海・九州・南西諸島沿岸潮汐表を使う人が多いだろう。小型でコンパクトサイズなのでボクも毎年購入し愛用している。

 瀬戸内海のクルージングでは大潮周りでは特に潮汐の差が大きい。潮汐表に載っていない漁港等で係留するとき、基準港から簡単な計算で潮汐を求めることになる。

2006.4.29 月齢1.3日大潮 小豆島土庄東港隣の浅い漁港で午後4時に入港した時の潮汐の計算をしてみた。

基準港は宇野港。4/29 高潮 11:14 206cm
        4/29 低潮 17:49 7cm
        4/30 高潮 00:41 245cm

改正数値は備讃瀬戸地蔵埼と同じとした。
          潮時差 -0:15
          潮高比 0.70

今日の王子漁港の潮高は上記の改正数から
     高潮は10:59 潮高は144cm
     低潮は17:34 潮高は 5cm 従って満潮から139cm引く事になる。

そこで16:00における潮高を計算してみる。潮汐表(P214)の任意時の潮高を求める表から計算する。
表の下部に詳しい例題があり、判りやすい。

表と計算から16:00の潮高は23cmとなる。測深計の値からまだ干潮まで18cmは下がることになる

低潮時の時間と現在時の測深計の数値とヨットの喫水を確認してキールが着底するならば深いところに移動が必要だ。
また高潮時にヨットを着けた岸壁が冠水してフェンダーが効かなくなる場所もあるので要注意だ。

計算がめんどくさい人は水路協会から電子潮見表のCD-R版も発売されているが、全国7ヶ所に分割されていて各々5,250円もする。
だが、このソフトを買うお金が有って、ヨット内でパソコンが使えてたら全国807港の潮汐データが表示できるよ。
ちなみに画像の沿岸潮汐表のエリアをカバーするには3本のソフトが必要です。

by pac3jp | 2006-05-10 13:32 | シーマンシップ  

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