クルージング中のエンジントラブル

 クルージングに出て、5日目の航海中に冷却用の海水ポンプのシャフトをエンジンに接続するコンパニオンフランジと呼ばれる部品が磨耗してポンプに動力が伝わらなくなった。従って海水ポンプは動かなくエンジンの運転も出来なくなったしまった。

c0041039_11531846.jpg 左の画像上は新品のコンパニオンフランジだ。磨耗したものは4/16の記事を参照。下の画像は今回交換しなかったポンプシャフトの新品と磨耗したシャフトである。
 故障の原因はエンジンの回転力を凸型(コンパニオンフランジ)→凹型(ポンプシャフト)の金属部品で結合する際に発生する摩擦が原因で金属が磨耗してしまったのだ。

c0041039_1158782.jpg 摩擦を防ぐ為に通常はオイルが循環しているものだが、このエンジンはこの結合部分をグリースで潤滑する方法を取っている。そしてそのグリースが少なくなったしまったら急激に磨耗が進むことになる。
 対策としては年1回くらいは分解して点検とグリースの補充をすることだろう。

 このエンジンの運転時間は2,106時間と表示されている。今までに故障あるいは不調で部品の交換をしてきた履歴から見れば、圧倒的に冷却水システムが多い。
 センサーなど電気系が2件あった。燃料系及び本体部分に今までのところ故障はなかったが、いつもお世話になるヤマハのメカニックによるとオイルは減りませんか?と聞いていた。他のタイプでは潤滑系でトラブルが多いと言っていた。

 だが、次に起こる故障を事前に予測することは難しい。だから、故障すればすぐに修理できる部品と技術が必要だ。
 今回の故障に限って見れば前回にこの部品は交換したことがあり、取り外した古い部品はヨットには積んでいなかったが、自宅の物置かどこかにあるはずだった。もし、フネにあったら多少の航海は出来たはずだ。
 今までも取り替えたパーツで緊急使用に耐えそうなVベルト、インペラー、バルブやソケットは予備としてフネに保存してあったが、このフランジは積み残してしまって残念なことをした。

 結局、ボルボMD22Aという日本では余り使われていないエンジンの為、国内で部品在庫がなくボルボ本社からの部品手配に10日もかかってしまった。部品価格も3年前に較べて25%は高くなっていた。何故だろう?

 前にも書いたが、ヨットの補機も建造時にチョイスできるなら自分が楽しむエリアで最もポピュラーなエンジンを選ぶのが賢明だとつくづくと思った事である。
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by pac3jp | 2006-04-21 11:59 | シーマンシップ  

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