コンパニオンハッチの差し板

 ご近所で今、自艇で使っているオリジナルの差し板が古くなってきたので作り替えたいとおっしゃるオーナーがいらした。だが、もう大分たつのに未だに古いままだ。お聞きすると、ホームセンターで板材が売ってないからとおっしゃる。まぁ仮にもチークのつき板は銘木合板である。ホームセンターでは値段が高過ぎて多分売れないんでしょうね。

 ハーバーにおいては、コンパニオンウェイはヨットの玄関でもあり、差し板は玄関ドアである。不法に侵入しようとする者からスライディングハッチと差し板でがっちり固め、ヨット内の乗員と財産を守らなければならない。
 航海中は大波が次々とコクピットを襲う時、その海水の塊からからキャビンの乗員を守る。また穏かな海ではキャビンの換気とデッキへの出入りを容易なものにしなくてはならないなど大事な役目を果たすドアである。

c0041039_9514911.jpg 泥棒対策には頑丈な厚手の板材で造ったものがいい。ステンレスのストラップも防犯には有効だ(左画像の上)。

 昔、キャビンの入り口が瀟洒な鎧戸のドア(左画像の下)になったヨットに泥棒が入った時、泥棒は破り易いガラリを壊して中側の錠を外した。盗られたものも残念だがそのオーナーは扉の修理費に泣いていた。


 最近のプロダクションヨットはコストの削減でか、手の込んだ木工製品より厚手のアクリル製が多くなった。スモークが入っていても夜間は外から見えてしまいプライバシーに問題もある。 また大抵は一枚ものなので、半分だけ締めたい時に都合が悪い。もしこのタイプのヨットで外洋を航海する予定があれば、丈夫な板で作った3分割の留め金付きの差し板を用意したほうが良いね。

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 上の画像は近く5回目の小笠原クルージングを予定している34fクルージングヨットの差し板である。多分に外洋指向でお洒落な感じは一つもないが質実剛健なつくりである。厚さは2枚合わせで25mmくらい、材質は普通の耐水合板だろう。ニスとペイントで塗り分けされしっかり塗装されている。キャビン側には外洋航海には必須の抜け落ち防止のショックコードでがついている。

 ものの本によれば荒天用の予備の差し板には、もしもの時にキャビンに浸水した海水を排水する緊急用ポンプのホースを引き出すトラップのついた穴を開けておくと良いと書いてあった。だが、このフネはもっと進んでいる。もしもの時の浸水対策は浸水警報から始まる排水システムがちゃんと構築されたていると聞いている。

 だが、内海や沿岸をボチボチと航海するヨットはやっぱり見た目も綺麗な方が気持ちが良い。割合小さい物なので自作も可能だが工作が苦手な人でもニス塗り位は出来るだろう。
 しっかりと塗ってピアノフィニッシュに仕上げて見よう。コックピットが一段と映えること請け合いだよ!
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by pac3jp | 2006-03-27 10:01 | ヨットの艤装と艤装品  

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