マリンディーゼルエンジンとOEM

 ヨットのエンジンは小型のディーゼルエンジンだ。かっては小型漁船のエンジンを転用してヤンマー・ダイヤ・いすゞなどを搭載していたが漁船が高出力のエンジンを搭載するようになり、近年はヨット専用に開発されたエンジンを搭載している。
 小型のヨット用国産エンジンはヤンマーが多かったようだが、国産だったヤンマーも国産ヨットビルダーの価格競争力がなく、需要の中心が欧米なので日本で製造する意味がないのかヨット用のエンジンはヨーロッパで製造されるようになったしまった。

 10年前の進水だが、ボクのフネはスウェーデン製でエンジンはby Swedenとかでボルボペンタ以外の設定はなかった。最近もヨーロッパから輸入されているセーリングクルーザーはボルボのエンジンが乗っていることが多い。
 ヨットビルダーは部品を全てEU域内から調達しなくてはいけないのだろう。ヤンマーのエンジンはオプションとかで少し割高に価格設定するメーカーもあった。だが、今やヤンマーもヨーロッパで現地生産されているから今後は標準で搭載されてくることになるかもしれない。

c0041039_822325.jpg ボクのフネのエンジンはボルボペンタであるが、パーツを取り寄せると部品にパーキンスと表示がある。最近45fのXヨットに搭載されたパーキンス製のエンジンを見てよく似ていると思っていたが、どうも英国パーキンス社からボルボペンタにOEM供給しているエンジンのようだ。またパーキンス社は日本の井関農機にもエンジンを供給していると聞いている。前述のX45は井関農機から部品が来た。

 ダイヤディーゼルを作っている三菱重工は米国キャタピラー社とパーキンス社に小型ディーゼルエンジンのOEM供給をしている。このほかにも外国ブランドの舶用ジェネレーターにも国産のエンジンがセットされている例も多い。この様に汎用ディーゼルエンジンは国を越えてお互いに供給しあっている。

 ヨットデザイナーやビルダーが載せたいエンジンの仕様を決めると専属のエンジンメーカーのラインナップになくても世界中の汎用ディーゼルエンジンの中からチョイスしマリン化して搭載するのだろう。そんな時、日本の小型ディーゼルエンジンは高性能で故障が少ないので評判が良いらしい。

 友人のドイツ製のヨットもボルボMD2030が搭載されている。以前の3気筒2003よりも小型で静かなエンジンだ。故障も少ないらしい。
このエンジンも日本の石川島芝浦機械からのOEMと聞いている。

 だが、良いことばかりではない。エンジンメーカーの主要商品でないOEM品の補修部品の価格が高いのは困る。先日購入したミキシングエルボ1個が61,000円、納期もかかった小さなコネクター(3/13日の画像)は9,000円もした。ヤンマー4JHクラスエンジンの同等部品の2~3倍位の値段になっている! 高すぎる!!

 もし次に新艇を買う機会があったなら(多分ないけど・・・)エンジンは是非ともヤンマーにしようと思っている。
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by pac3jp | 2006-03-24 08:43 | ウオッチング  

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