クジラに衝突?

 今日の新聞に又、玄界灘で高速船「ビートル」がクジラらしい海洋生物と接触した。同船は船体の一部が壊れたため博多港に引き返した。そして博多ー釜山間の航路では今年に入り5件目の事故だと報じていた。

 かって(1955年~1960年)この対馬海流にのってやってきたクジラを五島列島の福江島大瀬崎沖で体長30m近いナガスクジラを大洋漁業だけでも700頭近くも捕獲したそうだ。
 ボクもこの海域を昨年5月にクルージングしたが幸いというべきかクジラとは遭遇も衝突もしなかった。

c0041039_10503698.jpg ついこの間、自艇にフレミングのウインドベーンを再装着していたクルージングヨットのオーナーに「ロングにお出かけですか?」と声を掛けてみた。この方は太平洋をシングルハンドで渡った経歴もお持ちの物静かな年配のヨットマンである。

「航海の後、取り外して庭に置いていたけど、痛まないものだね。でもやっぱりフネに付いていた方がいいかなと思って」とおっしゃておられた。
 ウインドベーンを内海で使う話しから、彼が太平洋をシングルハンドで航海した時の話になり、場所は聞き漏らしたがもうアメリカに近かったのかも知れない。
 その夜は順風を得てヨットは6.5ノットで帆走していた。突然衝撃とともにバウが30度近く持ちあがり体は跳ね飛ばされた。一瞬、岩に乗り上げたと感じたそうだ。デッキに出るとマストが傾いている。オンデッキマストがマスト座から外れてしまっている! バックステイは損傷してブラブラだ。痛む体をこらえてセールを片付け、マストを支える応急処置をした。だがもう通常のセールを展開できる状態ではなくなったのでフォアステイにストームジブを上げてアメリカに向けて航海を続けられたそうだ。

 外洋でも多くの漂流物があるそうだ。シケでコンテナ船から落ちた海上コンテナや材木運搬船が流してしまった多数の丸太などがあるが後で考えたら衝突した物体はクジラだろうということになった。

 クジラは大きい。ジャンプで有名なザトウクジラで普通は体長15m、体重30トンだ。大きなものは体長20m、重さ60トンになるものもある。全長10m、8トンの33fクルージングヨットが艇速6ノットで、例えば5倍の質量のある40トンのクジラにまともに衝突すればフネは大抵沈没するだろう。マストの損傷だけで済んだとことは幸運だったかも知れない。

 過去に嵐があった形跡もないのに太平洋で行方不明になったヨットは何隻もあると聞いている。クジラに衝突して沈んでしまった可能性も充分ある。
 捕鯨が禁止になってもう大分たつが、多分クジラは増えてきたのだろう。各地にホエールウオッチング基地が出来、活況らしいと耳にする。

 ヨット乗りの皆さん、クジラの出没する海域でクルージングする時は充分ワッチして動物愛護や船体保護の観点からも危険ですからクジラには絶対当てないようにして下さいね!!
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by pac3jp | 2006-03-20 11:11 | ウオッチング  

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