エンジンの故障(冷却水系)

 クルージングヨットの補機は一部の小型のヨットを除けば殆どが、単気筒~4気筒の舶用ディーゼルエンジンを搭載している。このエンジンは電気点火システムを持ってないし、堅牢で頑丈に出来ていて燃料とオイルがあればどんな時でも動き続けて、その信頼性は高く海の使用に適しているといわれている。

 そんなエンジンもメンテナンスフリーで使えるわけではない。マニュアルを見ると毎日の点検項目から始まって150時間でオイル・オイルフィルター交換、○○時間でタペットのギャップ調整なんて、その他色々と細かく指定してある。それを全部やっても勿論、経時的に回転部分の磨耗や冷却水による腐食などでも故障は起きる。

 ボクの場合、過去にもエンジン冷却水回路に故障がよく発生した。重大な故障ではないが、当然エンジンは動かせないのでヨットに乗れない。
 先週、ミキシングエルボに海水を取り入れているコネクターと呼ばれる部品のホースバンドを締め増ししていたら、急にその接続部分から海水がポトポトと漏りだした。

 その部分をよく見るとかなりサビが出ている。このコネクターがついているのはミキシングエルボでエンジンから出る高温の排気ガスと海水を混合する鋳物の部品でエンジンの各種部品の中では一番過酷な環境にある。そのためある程度の時間がたてば壊れる事が多いと聞いていた。だが、エンジンのユーザーマニュアルに例えば、「1500時間あるいは5年で交換」が必要なんてことは書いてない。

c0041039_1345974.jpg 昨日、準備をしてその部分を分解した。コネクターのホースを差すタケノコ部分が全部腐食して無くなっていた。ホースバンドを締め増ししたのでタケノコの原型が壊れ海水が漏れ出したのだ。エルボに至る冷却水の海水はホースとコネクターが接触している部分でつながっている状態だった。
 壊れた部分から海水冷却水の口を覗くと、動脈硬化の血管模型を見るようだ。コレステロールが詰まって半分くらいになっている。えらいことになっているわと思って、この際気になっていたミキシングエルボも一緒に交換することにした。
 早速、部品を手配してもらうが、一部はボルボジャパンになくてスウェーデンから送ってもらうので部品が揃うのは2週間後になりそうだ。

 メカニックにお聞きすると、このミキシングエルボはエンジンの機種やその材質によっても消耗の程度が違うらしい。ボクのエンジンは鋳鉄のエルボだが、モーターボートでSUSのエルボを見たこともあるし、またボクの友人のヤンマー4JHはオプションで砲金のエルボを付けたそうで、これは高いけど長持ちするらしい。

 エンジン故障は病気と一緒だね。早期発見、早期治療が肝心だ。早期発見の第一歩はエンジンとエンジンルームの掃除といわれている。きれいにお掃除され磨かれたエンジンはチョット油が漏れても光って見えるし、海水が漏れたら塩の粒がつくから判る。きれいなエンジンベットの下はビルジの量や燃料やオイルの漏れで故障の前兆がすぐにわかるのだと・・・。

 だが、今回ホームポートで故障が発見されて本当に良かった。これが旅先だったら大変だったろうと思う。

 ちょっと高い部品は必要だが、ラッキーと思うことにしよう!!
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by pac3jp | 2006-03-13 13:09 | シーマンシップ  

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